U21(ジュニアカテゴリ)の世界一を決める世界ジュニア柔道選手権は4日、タジキスタン・ドゥシャンベで日程第3日を迎えた。男子は2階級(81kg級、90kg級)の競技が行われ、81kg級はルカ・ジャヴァヒシヴィリ(ジョージア)、90kg級は川端倖明(国士舘大1年)が優勝した。川端は昨年に続く大会2連覇。
川端は、第1シード配置から大会をスタート。2回戦でムソホン・ガニエフ(タジキスタン)を2分19秒の強烈な右背負投「一本」に仕留めると、3回戦ではアルトゥール・サンシズベコフ(キルギス)に2分29秒「引き込み返し」からの崩袈裟固「一本」で勝利。続く準々決勝ではアスラン・コツォエフ(アゼルバイジャン)を4分0秒、相手の引込返を起点に正面から脚をパスしての横四方固「一本」で退け、ベスト4へと勝ち上がる。準決勝の相手は長身選手のアスカル・ビルジャノフ(カザフスタン)。間合いの噛み合わない難敵だったが、2分43秒に右背負投で逆側に抜き落として「技あり」を獲得。このスコアにより優勢勝ちを果たし、決勝への勝ち上がりを決めた。
決勝ではイゴール・マルキン(IJF)と対戦。2分47秒に両手で引き手側の襟を得ての右背負投で豪快に引っこ抜き、「技あり」を得る。最後は4分0秒、得意の「引き込み返し」からの横四方固で抑え込み、合技「一本」で優勝を決めた。
3位には、ヴァディム・ギムボフスキ(モルドバ)とアリシェル・サマノフ(ウズベキスタン)が入賞した。
81kg級のルカ・ジャヴァヒシヴィリ(ジョージア)は、第1シードで昨年2位のアレクサンドレ・ロラゼ(ジョージア)が3回戦で敗れたのを尻目に、オール一本勝ちで決勝に進出した。決勝ではワン・ジアンナン(中国)と対戦。序盤に右背負投「技あり」を失う苦しい展開となるが、1分54秒に左釣腰「一本」で逆転勝ち。全試合「一本」の素晴らしい内容でトーナメントの頂点にたった。
3位には、アザト・クミスバイ(カザフスタン)とスレイマン・シュクロフ(アゼルバイジャン)が入賞した。
日本代表の秋田ハル(天理大2年)は無念の初戦敗退。2回戦でルーク・デイヴィス(イギリス)を相手にGS延長戦47秒「指導3」の反則で敗れ、上位戦には勝ち上がれなかった。
成績上位者と決勝ラウンドの結果、日本代表選手全試合の結果は下記。
81kg級
(エントリー43名)
【入賞者】
1) JAVAKHISHVILI, Luka (GEO)
2) WANG, Jiangnan (CHN)
3) KUMISBAY, Azat (KAZ)
3) SHUKUROV, Suleyman (AZE)
5) MUSOEV, Sunatullo (TJK)
5) YUSUFZODA, Muhammad (TJK)
7) DE LANGE, Joshua (NED)
7) ALMEIDA, Luan (BRA)
【成績上位者】
優 勝:ルカ・ジャヴァヒシヴィリ(ジョージア)
準優勝:ワン・ジアンナン(中国)
第三位:アザト・クミスバイ(カザフスタン)、スレイマン・シュクロフ(アゼルバイジャン)
【3位決定戦】
スレイマン・シュクロフ(アゼルバイジャン)○一本背負投(2:47)△ムハマド・ユスフゾダ(タジキスタン)
アザト・クミスバイ(カザフスタン)○GS技あり・背負投(GS1:36)△スナツロ・ムソエフ(タジキスタン)
【決勝】
ルカ・ジャヴァヒシヴィリ(ジョージア)○釣腰(1:54)△ワン・ジアンナン(中国)
日本代表選手結果
秋田ハル(天理大2年) 2回戦敗退
【2回戦】秋田ハル△GS反則[指導3](GS0:47)○ルーク・デイヴィス(イギリス)
90kg級
(エントリー38名)
【入賞者】
1) KAWABATA, Komei (JPN)
2) MALKIN, Egor (IJF)
3) GHIMBOVSCHI, Vadim (MDA)
3) SAMANOV, Alisher (UZB)
5) BIRZHANOV, Askar (KAZ)
5) OWUSU, Henry Owusu Asare (ITA)
7) KOTSOEV, Aslan (AZE)
7) KUTENKOV, Ivan (UKR)
【成績上位者】
優 勝:川端倖明(日本)
準優勝:エゴール・マルキン(IJF)
第三位:ヴァディム・ギムボフスキ(モルドバ)、アリシェル・サマノフ(ウズベキスタン)
【3位決定戦】
アリシェル・サマノフ(ウズベキスタン)○合技[崩袈裟固・隅落](3:24)△ヘンリー=オウス=アザレ・オウス(イタリア)
ヴァディム・ギムボフスキ(モルドバ)○小内刈(2:25)△アスカル・ビルジャノフ(カザフスタン)
【決勝】
川端倖明○合技[背負投・横四方固](4:00)△イゴール・マルキン(IJF)
日本代表選手結果
川端倖明(国士舘大1年) 優勝
【2回戦】川端倖明○背負投(2:19)△ムソホン・ガニエフ(タジキスタン)
【3回戦】川端倖明○崩袈裟固(2:29)△アルトゥール・サンシズベコフ(キルギス)
【準々決勝】川端倖明○横四方固(4:00)△アスラン・コツォエフ(アゼルバイジャン)
【準決勝】川端倖明○優勢[技あり・背負投]△アスカル・ビルジャノフ(カザフスタン)
【決勝】川端倖明○合技[背負投・横四方固](4:00)△イゴール・マルキン(IJF)
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