監修:eJudo編集部
各階級展望・文:大会組織委員会
81kg級 初の日本一目指す菅谷佑大、2階級制覇狙う鎌倉啓太郎に注目
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注目選手が非常に多い。昨年の本大会3位の菅谷佑大(愛知大3年)は、この大会をきっかけに今年度の優勝大会にて国士館大学の超級選手から勝利するほどに成長。今大会で愛知大勢初の日本一を目指す。昨年の本大会73㎏級優勝者・鎌倉啓太郎(専修大2年)は2022年3月の全国高校選手権以来となる、81㎏級での日本一に挑む。
ジュニア世代からは、2024年全日本ジュニア優勝の秋田ハル(天理大2年)、準優勝の林建成(國學院大2年)、3位の高井陽平(同志社大2年)と小島京士(国士舘大2年)とこのカテゴリのトップ4人がエントリー。このほか、清水天龍(筑波大1年)、松下颯太(筑波大2年)、丹野康世(筑波大3年)の筑波大トリオも注目に値する。いずれも全日本学生体重別選手権ではベスト16、講道館杯にあと一歩というところで惜しくも敗れている。今年に掛ける思いは強いはず。
1年生にも注目の選手が多い。2023年に高校選手権とインターハイを連覇した仁保秀太(東海大1年)、インターハイ決勝で仁保に敗れた坪根武志(国士館大1年)、高校選手権3位の祝恵誠(明治大1年)と北條允人(日本大1年)、インターハイ3位の三田朝陽(中央大1年)。フレッシュな新人の戦いにも注目だ。
(山城正記)
90kg級 森山耀介、三並壮太ら2年生世代に好選手揃う
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面白い選手が揃った。混戦と見て間違いないだろう。注目選手は森山耀介(筑波大2年)と三並壮太(東海大2年)の2年生コンビ。森山は団体戦においてもレギュラーとして活躍し、昨年のこの大会で7位、全日本ジュニア体重別選手権でも5位と少しずつ力をつけてきている。三並は全日本ジュニア体重別選手権で5位のオールラウンダー。実力を発揮すれば優勝に絡んでくることは間違いない。
高橋麟大郎(明治大3年)、三崎大和(日本大2年)、山村洸斗(天理大2年)もいる。3選手いずれもこれまであと一歩のところで悔しい思いをしてきた選手。今年にかける思いは強いはず。この大会を飛躍のきっかけにしたいところだ。
ダークホースとなるのは昨年大会7位の菊池鷹(帝京平成大2年)、全日本学生ベスト16の原田盛弘(北陸大3年)、実力者と評判高い多田隈隆汰(桐蔭横浜大3年)。
昨年大会で優勝した徳持英隼(明治大4年)は、この大会から一気に飛躍し、1年経たずに講道館杯優勝まで駆け上がった。徳持に続く選手が現れる事を期待したい。
(生田秀和)
100kg級 向井球真が地元で初優勝狙う
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今年も力のある選手が揃った。上位進出が予想される選手としてはまず、前回大会で5位に入賞している向井球真(天理大3年)の名が挙がる。真っ向から勝負にいく正統派柔道で、今年こそは地元天理で個人タイトルを勝ち取りたいところ。続いては前回大会7位の横手和輝(国士舘大2年)。粘り強い柔道でどう勝ち上がるか。豪快な投げ技を持っている伊藤大峰(桐蔭横浜大3年)も、勝ち上がり方によっては優勝も狙える力を持っている。全日本ジュニア5位の中村龍ノ輔(東洋大2年)の存在も無視できない。1年間でどれだけ力をつけたのか注目したい。
これに続く勢力が、熊坂尉(国士舘大3年)、井出翔真(明治大2年)、奥村麗翔(帝京科学大2年)の東京勢。それぞれ実力派だがまだ目立った成績がなく、本大会で入賞し学生トップランカーとして名乗りをあげたいところ。桑原悠吾(筑波大3年)も本大会を沸かせてくれるであろう1人。切れ味鋭い内股が武器だ。
メガトーナメントでは、どれだけ体力を温存しながら勝ち上がれるかが勝負の鍵となる。精神的な強さを兼ね備えることも必要だ。国内最初の、新ルールを採用しての大会。ルールを理解した上で、見る人をワクワクさせるようなアグレッシブな試合が展開されることを期待したい。
(竹澤稔裕)
100kg超級 濱崎龍真、再び力の証明なるか
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優勝候補の筆頭に挙げられる選手は、前年度決勝戦で大接戦を演じて2位となった濱崎龍真(日本大3年)。それを追うのが前年度3位の熊谷諒也(国士舘大2年)、同7位の入来院大樹(国士舘大3年)、23年全日本学生体重別選手権3位のルターエンフボルド(山梨学院大3年)、24年全日本学生優勝大会優秀選手の千野根玄貴(明治大2年)あたりか。曲者柔道の高原大智(東洋大3年)と村瀬浩輝(日本大2年)、100㎏級から階級を上げての挑戦となる川島渓太(筑波大3年)、中井貴道(中央大3年)にも注目したい。これら実力者の他にも、名を挙げ切れぬ有力選手が多数。波乱の余地は十分考えられる。
楽しみな1年生選手も多数エントリー。名を挙げるなら峰優月(筑波大)、工藤瑠希、若崎喜志(共に国士舘大)、工藤悠祐(明治大)、前川直敬(天理大)、倉持光道(中央大)、吉川巧真(山梨学院大)ら。失敗を恐れず、ルーキーらしい思い切った柔道を展開してほしい。
今大会できっかけを掴めば今後大きく飛躍する可能性がある。重量級選手の成長は全日本学生優勝大会の戦い方に直結する、チームの最重要ファクターの一。各監督も、新戦力の台頭を待ち望んでいることだろう。熱き戦いを期待している。
(上水研一朗)
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