【ニュース】「組み合う」視覚障害者柔道ルールをアピール、第1回「KUNDE柔道」大会実施

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取材・文:古田英毅・eJudo編集部
写真:乾晋也

第1回「KUNDE柔道」大会

30日に講道館で行われた、全日本視覚障害者柔道大会の試合終了後、第1回「KUNDE柔道」大会が実施された。

この「KUNDE柔道」大会は、視覚障害者柔道の「組み合って始める」「組み合ったまま戦う」ルールで、晴眼者と視覚障害者柔道選手たちが対戦するイベント。

視覚障害者柔道選手は、競技人口の少なさやルールの近似性から一般(晴眼者)と稽古を行うことが多いが、まだまだ受け入れる環境が少ない。主催者によると、この「KUNDE柔道」を広く普及することで、ルールについて理解を得るとともに、視覚障害のある人を受け入れ可能な道場や稽古仲間を増やしていくことが目的とのこと。

この日は趣旨に賛同した大学生15名が参加。実力差はあり、相手の力の強さに思わず切り離して「10-0」の組み手を作ってしまう選手もいたが、ほぼ全員が敢えて持ったまま捌き、直し、相手を尊重して戦っていた。

参加した晴眼者は下記。

東海大学:山本風来、寺沢龍之介、新井善心、湯山肇八、柴田陽、中田涼太、永田大空、横山美月、森静玖
東京学芸大学:野原健太、川原輝子、長谷心美、落合倖、近藤こころ、工藤笑心

視覚障害者柔道選手は主審と腕を組んで入場する。J1(全盲)カテゴリの選手も果敢に参加した。
パリパラリンピックの金メダリスト・瀬戸裕次郎が視覚障害者柔道選手としては唯一の勝利を挙げた。

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