【レポート】第7回全日本ID(知的障がい者)柔道大会

注目の記事/記事
  1. ホーム
  2. 注目の記事
  3. 【レポート】第7回全日本ID(知的障がい者)柔道大会

取材・文:本川由依
写真:高野宏治

第6回全日本ID(知的障がい者)柔道大会

全日本柔道連盟が主催する第6回全日本ID(知的障がい者)柔道大会が、8月30日に日本文化大學立志館(東京都八王子市)で開催された。

2017年にドイツで世界知的障がい者柔道選手権大会が行われたことをきっかけに設立されたこの大会。今年は男女合わせて過去もっとも多い76名の選手が全国から集まった。

大会はリーグ戦で実施。体重や性別のほか、大会前日の29日に実施された交流練習会で選手の体力、運動能力、試合の理解、危険の予測、相手の動作予測、柔道技能などを主催者が見極め、25の組に振り分けた。

開会式では知的障がい者柔道振興部会の濵名智男部会長が開会宣言を行い、全日本柔道連盟の中村真一会長があいさつ。中村会長は「全日本柔道連盟では『柔道for All』みんなの柔道を合言葉に性別、年齢、障がいの有無に関わらず、全ての人々が柔道の価値を共有できる環境作りに注力しています。選手の皆さんは、今日一日、大いに柔道を楽しんでください」と言葉を掛けた。

中村会長による挨拶

その後、これまで6回の大会を支えて来てくれたボランティアの方々15名に向けて、長年、選手をサポートしてきたことに対して功績を称える「サポーター賞」が送られた。

試合ルールは、前回大会同様、IJFルールと世界大会のルールに、全日本柔道連盟が独自の工夫を加えて構成した独自ルールを採用した。「膝を着いて技を施すこと」「技を仕掛けたあとに相手の上に乗り掛かること」「後襟を握ること」「寝技で頸部を圧迫するような技・動作」「関節技・絞技」などを禁止。安全性に最大限配慮した内容となっている。参加者は、日頃からこのルールを意識して柔道の稽古に励んでおり、試合では互いに背筋を伸ばして組み合い、動きの中で相手を崩し、立ったまま相手を投げ、手を引き上げて受け身をフォローし合うといった、ID柔道ならではの柔道が繰り広げられた。

技をかけたあとは相手に覆いかぶさらず、引き手を離さない
寝技では頸部を圧迫しないように抑え込む
寝技では頸部を圧迫しないように抑え込む

試合の入退場では、日本文化大の学生ボランティアがアテンド。そのほか反則や技が無効になった際、宣告はジェスチャーだけでなく、選手に対して口頭での説明もされるなどID柔道ならではの、丁寧な運営で大会が進められた。

入退場の際は、学生ボランティアが選手をアテンド。選手にはヘッドギアを着用している人もいる
入退場の際は、学生ボランティアが選手をアテンド。選手にはヘッドギアを着用している人もいる
試合後は礼だけでなく握手も行う

なお、9月19日から20日に行われるクイーンズランド・インターナショナルオープン2026のID柔道カテゴリーに派遣予定の小齋恭吾(仙台市武道館)、篠原航海(葵陽塾)、吉田康太郎(京田辺市柔道連盟田辺柔道教室)の3選手も出場。小齋はAリーグ、篠原はOリーグ、吉田はPリーグに配された。

小齋は、中村貴斗(大江建設工業)との初戦を支釣込足「有効」優勢勝ちしたものの、続く2試合目、外山岳(河芸柔道クラブ)から隅落「有効」を奪われ敗戦。1勝1敗でAリーグ2位で大会を終えた。試合後、「前回の大会から体力をつけることを重点的に頑張ってきた。試合でバテなかったので、少しは実ったかなと思います。あと技数が増えたのも良かった。ただ、消極的な柔道になってしまう場面があったので、それは今後の課題ですね。(国際大会に向けて)初めての国際大会なので楽しみ。得意の払腰を中心に技を出して優勝目指して頑張ります」と語った。

小齋恭吾が中村貴斗から支釣込足で「有効」

篠原は、石井音弥(横浜国大柔友会)を浮落「一本」で、近藤晋矢(土曜柔道会)を大外刈「一本」で勝利し、Oリーグ優勝。大会後には「いつもの練習は通常のルールで行っているので、大会に向けて準備してきました。今回でID大会に出るのは3回目なのですが、『覆いかぶさらない』などのルールはやっぱり難しい。でも(IDルールで練習することで)立ち技で崩して投げるという部分など勉強になる部分もありました、国際大会では精一杯やりたいです」と意気込んだ。

篠原航海が石井音弥から浮落「一本」で勝利

吉田は竹内雄璃(小見川道場)に谷落「有効」で優勢勝ち、近藤優樹(名古屋介護系柔道部)に大内刈「一本」で勝利。2勝をあげてPリーグ優勝を決めた。試合後は「(試合を振り返って)楽しかったです。(2回目の出場について)前回よりも相手が強かった。緊張したけど、そんな相手に勝てたのは強くなれたんだと実感ました。(国際大会について)目標は優勝。得意の一本背負投が出せるよう頑張ります」とコメントした。

吉田康太郎が近藤優樹から右大内刈「一本」奪取

各リーグの入賞者は下記。

Aリーグ

優 勝:外山岳(河芸柔道クラブ)
準優勝:小齋恭吾(仙台市武道館)
第三位:中村貴斗(大江建設工業)

優 勝:外山岳(河芸柔道クラブ)
準優勝:小齋恭吾(仙台市武道館)
第三位:中村貴斗(大江建設工業)

Bリーグ

優 勝:池田祐一(わらしべ会)
準優勝:大底和雅(八重山柔道スポーツ少年団)

優 勝:池田祐一(わらしべ会)
準優勝:大底和雅(八重山柔道スポーツ少年団)

Cリーグ

優 勝:小島都良(石神井警察署少年柔剣道)
準優勝:友安隼世(福山誰でも柔道会)
第三位:藤本一秀(えびばで柔道クラブ)

優 勝:小島都良(石神井警察署少年柔剣道)
準優勝:友安隼世(福山誰でも柔道会)
第三位:藤本一秀(えびばで柔道クラブ)

Dリーグ

優 勝:福田歩美也(海老名市柔道協会)
準優勝:川向駿翔(日本体育大付高支援学校)
第三位:菊間勇輝(日本体育大付高支援学校)
敢闘賞:竹井優斗(葵陽塾)

優 勝:福田歩美也(海老名市柔道協会)
準優勝:川向駿翔(日本体育大付高支援学校)
第三位:菊間勇輝(日本体育大付高支援学校)
敢闘賞:竹井優斗(葵陽塾)

Eリーグ

優 勝:髙部勇輝(濵名道場)
準優勝:山田英太(福柔会)
第三位:宮﨑翔生(洗心会)

優 勝:髙部勇輝(濵名道場)
準優勝:山田英太(福柔会)
第三位:宮﨑翔生(洗心会)

Fリーグ

優 勝:棟方水月(えびばで柔道クラブ)
準優勝:和田幸大(えびばで柔道クラブ)
第三位:長谷川大智(濵名道場)

優 勝:棟方水月(えびばで柔道クラブ)
準優勝:和田幸大(えびばで柔道クラブ)
第三位:長谷川大智(濵名道場)

Gリーグ

優 勝:伊藤嶺(日本体育大附支援学校)
準優勝:榊原大冴(豊田市柔道会)
第三位:飯田一颯(日本体育大附支援学校)
敢闘賞:中川龍(八街市スポーツ少年団柔道を学ぶ会)

優 勝:伊藤嶺(日本体育大附支援学校)
準優勝:榊原大冴(豊田市柔道会)
第三位:飯田一颯(日本体育大附支援学校)
敢闘賞:中川龍(八街市スポーツ少年団柔道を学ぶ会)

Hリーグ

優 勝:小泉裕(明生館道場)
準優勝:重安猛司(新庄柔道クラブ)
第三位:後藤光幸(やわら道場)

優 勝:小泉裕(明生館道場)
準優勝:重安猛司(新庄柔道クラブ)
第三位:後藤光幸(やわら道場)

Iリーグ

優 勝:播侑哉(えびばで柔道クラブ)
準優勝:生垣仁喜(志茂柔道クラブ)
第三位:小林陸(濵名道場)

優 勝:播侑哉(えびばで柔道クラブ)
準優勝:生垣仁喜(志茂柔道クラブ)
第三位:小林陸(濵名道場)

Jリーグ

優 勝:小野将寛(弥栄JUDO CLUB)
準優勝:山本龍翔(瀬田柔道会)
第三位:諸田幸音(日本体育大附高支援学校)

優 勝:小野将寛(弥栄JUDO CLUB)
準優勝:山本龍翔(瀬田柔道会)
第三位:諸田幸音(日本体育大附高支援学校)

Kリーグ

優 勝:宮崎颯人(えびばで柔道クラブ)
準優勝:稲葉乃知(しばすたスポーツクラブ)
第三位:宮田士勇司(やわら道場)

優 勝:宮崎颯人(えびばで柔道クラブ)
準優勝:稲葉乃知(しばすたスポーツクラブ)
第三位:宮田士勇司(やわら道場)

Lリーグ

優 勝:猿田望(教道館)
準優勝:堤経一朗(わらしべ会)
第三位:藤本要(えびばで柔道クラブ)

優 勝:猿田望(教道館)
準優勝:堤経一朗(わらしべ会)
第三位:藤本要(えびばで柔道クラブ)

Mリーグ

優 勝:樋口綾子(やわら道場)
準優勝:川尻汐(御殿場西高)
第三位:宝正愛歩(ユニバーサル柔道アカデミー島根)

優 勝:樋口綾子(やわら道場)
準優勝:川尻汐(御殿場西高)
第三位:宝正愛歩(ユニバーサル柔道アカデミー島根)

Nリーグ

優 勝:竹上公明子(名古屋介護京)
準優勝:岩田恵実(伏原柔道教室)
第三位:濱屋奈津美(えびばで柔道クラブ)

優 勝:竹上公明子(名古屋介護京)
準優勝:岩田恵実(伏原柔道教室)
第三位:濱屋奈津美(えびばで柔道クラブ)

Oリーグ

優 勝:篠原航海(葵陽塾)
準優勝:近藤晋矢(土曜柔道会)
第三位:石井音弥(横浜国大柔友会)

優 勝:篠原航海(葵陽塾)
準優勝:近藤晋矢(土曜柔道会)
第三位:石井音弥(横浜国大柔友会)

Pリーグ

優 勝:吉田康太郎(京田辺市柔道連盟田辺柔道教室)
準優勝:竹内雄璃(小見川道場)
第三位:近藤優樹(名古屋介護系柔道部)

優 勝:吉田康太郎(京田辺市柔道連盟田辺柔道教室)
準優勝:竹内雄璃(小見川道場)
第三位:近藤優樹(名古屋介護系柔道部)

Qリーグ

優 勝:曽根柚希(綾瀬市柔道協会)
準優勝:櫻井ひより(朝倉光陽高)
第三位:武田春佳(やわら道場)

優 勝:曽根柚希(綾瀬市柔道協会)
準優勝:櫻井ひより(朝倉光陽高)
第三位:武田春佳(やわら道場)

Rリーグ

優 勝:伊藤汎輝(えびばで柔道クラブ)
準優勝:外山希(えびばで柔道クラブ)
第三位:藤浪智矢(しばすたスポーツクラブ)

優 勝:伊藤汎輝(えびばで柔道クラブ)
準優勝:外山希(えびばで柔道クラブ)
第三位:藤浪智矢(しばすたスポーツクラブ)

Sリーグ

優 勝:中井敦士(誠道館島柔道クラブ)
準優勝:鈴木健人(協和道場)
第三位:市川剛士(やわら道場)

優 勝:中井敦士(誠道館島柔道クラブ)
準優勝:鈴木健人(協和道場)
第三位:市川剛士(やわら道場)

Tリーグ

優 勝:佐藤雅(戴星学園クラブ)
準優勝:山﨑真江(しずはたスポーツクラブ)
第三位:木村彩乃(名古屋介護系柔道部)

優 勝:佐藤雅(戴星学園クラブ)
準優勝:山﨑真江(しずはたスポーツクラブ)
第三位:木村彩乃(名古屋介護系柔道部)

Uリーグ

優 勝:桃園愛華(土曜柔道会)
準優勝:飯塚京美(ユニバーサル柔道アカデミー島根)
第三位:井上瑞稀(ミライベース柔道クラブ)

優 勝:桃園愛華(土曜柔道会)
準優勝:飯塚京美(ユニバーサル柔道アカデミー島根)
第三位:井上瑞稀(ミライベース柔道クラブ)

Vリーグ

優 勝:津山千彰(しばすたスポーツクラブ)
準優勝:三井愛由花(武蔵塾)
第三位:鈴木優心(えびばで柔道クラブ)

優 勝:津山千彰(しばすたスポーツクラブ)
準優勝:三井愛由花(武蔵塾)
第三位:鈴木優心(えびばで柔道クラブ)

Wリーグ

優 勝:濵田王子朗(土曜柔道会)
準優勝:山本究(谷和原柔道部)
第三位:伊藤楓汰(日本体育大附高支援学校)
敢闘賞:久保和也(日本体育大附高支援学校)

優 勝:濵田王子朗(土曜柔道会)
準優勝:山本究(谷和原柔道部)
第三位:伊藤楓汰(日本体育大附高支援学校)
敢闘賞:久保和也(日本体育大附高支援学校)

Xリーグ

優 勝:髙木汰偉伽(河芸柔道クラブ)
準優勝:岩井陽太(文武一道塾志道館)

優 勝:髙木汰偉伽(河芸柔道クラブ)
準優勝:岩井陽太(文武一道塾志道館)

Yリーグ

優 勝:中田悠馬(えびばで柔道クラブ)
準優勝:沖田一馬(えびばで柔道クラブ)
第三位:松田尚(濵名道場)

優 勝:中田悠馬(えびばで柔道クラブ)
準優勝:沖田一馬(えびばで柔道クラブ)
第三位:松田尚(濵名道場)

スポンサーリンク