取材・文:古田英毅
写真:乾晋也

デフリンピック競技大会、東京武道館で行われている柔道競技は最終日の18日に団体戦(3人制)が実施され、日本は男子が銅メダルを獲得。女子は5位に入賞した。
男女ともに力以上の力を出した大会。男子は準々決勝で、金メダルのカザフスタンに0-2で敗れたが、敗者復活戦では0-1ビハインドで迎えた中堅(-90kg)戦で81kg級銅メダリストの深澤優斗が、90kg級王者のキム・ミンソクからGS延長戦の左小内刈「有効」で勝利。続く大将(+90kg)枠の水掫瑞紀も勝利して、2-1でこの試合をものにした。
3位決定戦はウクライナを相手に、ポイントゲッターの先鋒(-90kg) 水掫瑞紀が破れ、0-1ビハインドで迎えた中堅(+90kg)戦も、深澤が「技あり」を失う極めて苦しい展開。崖っぷちの状況だったが、深澤は残り20秒に左背負投「一本」決めて奇跡的な逆転。個人戦銅メダリスト対決となった大将(-73kg級)戦も勝ち筋見出しがたい試合だったが、蒲生和麻が「指導」2つを失いながらも、勝負を決めに来たフリホリー・ヴシェステンコの所謂「モラエイ」をかわして隅落。「技あり」を得、劇的な勝ち越しでメダルを決めた。
蒲生と深澤は「個人戦でメダルに届かなかった選手がいる。一緒にメダリストになりたかった」と胸を張り、仲間とともに表彰台へ。瀨川洋監督は「力以上の力を出した1日だが、これは今日いきなり出たものではない。メダルなしの前回大会から始まった必死の強化と努力、その積み重ねです」と感無量の表情。「よくやってくれた。最後に、お前たちは最高の仲間だ、と伝えたいです」と涙をこぼし、選手を称えていた。
日本代表全試合の結果は別掲。
男子結果
成績上位者
(エントリー13チーム)
1) KAZAKHSTAN
2) FRANCE
3) ISLAMIC REPUBLIC OF IRAN
3) JAPAN
5) TURKEY
5) UKRAINE
7) ALGERIE
7) REPUBLIC OF KOREA
優 勝:カザフスタン
準優勝:フランス
第三位:日本、イラン
第五位:トルコ、ウクライナ
第七位:アルジェリア、韓国
女子結果
成績上位者
(エントリー8チーム)
1) UKRAINE
2) KAZAKHSTAN
3) REPUBLIC OF KOREA
3) TURKEY
5) INDIA
5) JAPAN
7) ALGERIE
7) BRAZIL
優 勝:ウクライナ
準優勝:カザフスタン
第三位:韓国、トルコ
第五位:インド、日本
第七位:アルジェリア、ブラジル
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