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現役世界王者のキム・ハユン(韓国)をはじめ、東京五輪金メダリストの素根輝(パーク24)、2024年アブダビ世界選手権王者の冨田若春(コマツ)、2022年タシケント世界選手権王者のホマーヌ・ディッコ(フランス)と、世界王者4人が一堂に会した。
これだけでも十分に豪華だが、今大会はさらにブダペスト世界選手権3位の怪物高校生・イ・ヒョンジ(韓国)、同2位の新井万央(日本体育大4年)、藤井瑠璃(SBC湘南美容クリニック)、エリス・スタルツェワ(ロシア)、アジア・タヴァーノ(イタリア)、ソフィオ・ソムヒシヴィリ(ジョージア)ら、階級上位の強豪が大勢参戦。世界大会レベルの超ハイレベルトーナメントが組まれた。
優勝争いは混戦。最初に名前を挙げた4人の世界王者にイを足した5人が軸となるところまでは確実だが、そこから誰が抜け出すのかは読みがたい。序盤戦の出来から、各選手の調子を測りたい。実力の最高到達点は素根が一段抜けていると思われるが、本人が「100%まではまだまだ」と語る通り、膝の怪我からの回復途上。どの程度のパフォーマンスが出来るかは未知数だ。

その素根は、なんと1回戦の相手にディッコを引いてしまった。この選手はそのあまりの馬力と柔道の粗さから相手に怪我をさせることも多い棄権な相手。国際大会復帰戦としては、最も戦いたくない相手と言っても良いだろう。講道館杯の戦いぶりから補助線を引けば勝利も狙えるとは思うが、まずは怪我をしないで試合を終えてほしい。勝ち筋は組み手。相手を間合いに入れずに距離を保ち、堪え切れず雑になったところを仕留める、あるいは完封しての「指導3」反則を目指したい。この試合に勝利すれば、ベスト4までは勝ち上がれるはずだ。
次に熱いのが、プールA準々決勝に組まれる冨田とイの試合。ともに馬力を生かした豪快な投げ技を得意としている。組み手は右相四つ。冨田は組み合っての進退も可能だが、正面から組み合う形はさすがに不利。組み際に得意の片襟の技を狙いたい。
新井は組み合わせに恵まれ、ベスト4進出まではまず堅いはず。良い内容で余力を持って勝ち上がり、準決勝に上がってくる冨田、あるいはイに挑みたい。得意の寝勝負に持ち込めば勝機があるはずだ。練習相手のレベルを上げて磨いたという組み手にも注目したい。
藤井は準々決勝でキムとマッチアップ。6月のブダペスト世界選手権では敗れたが、「やれている感触があった」と手応えを感じている様子。同大会後に膝のクリーニング手術を受け、まだ本調子ではないとのことだが、どのような戦いを見せてくれるのかに注目したい。

【プールA】
第1シード:イ・ヒョンジ(韓国)
有力選手:ツリカ・マーン(インド)
第8シード:ユリ=アルマ・ミシネル(イスラエル)
日本代表選手:冨田若春(コマツ)
【プールB】
第4シード:新井万央(日本体育大4年)
第5シード:アジア・タヴァーノ(イタリア)
有力選手:ユー・シンイー(台湾)
【プールC】
第2シード:ホマーヌ・ディッコ(フランス)
日本代表選手:素根輝(パーク24)
第7シード:エリス・スタルツェワ(ロシア)
有力選手:サファ・ソリマン(エジプト)
【プールD】
第3シード:キム・ハユン(韓国)
第6シード:藤井瑠璃(SBC湘南美容クリニック)
有力選手:ソフィオ・ソムヒシヴィリ(ジョージア)
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