
著者紹介:Aya
Xの人気アカウント「2026judo」を運営する、柔道ファン界隈きっての「見上手」。SNS投稿の紹介はもちろん、試合情報に関しても的確なピックアップとわかりやすい紹介が好評、ファンのみならず選手間でもよく知られる。代表選手の中には「これさえ見ていればツアーの流れがわかる」と、このアカウントをウォッチするためにXを始めた方もいるほど。
※「ケアシステム」=皆さんご存じの、審判用の試合動画録画・再生システム。技の効果や反則判定のチェックなどに使用されます。正式名称“CARE(Computer Aided Replay)システム”
目次
今回は夏のバカンス特集!
6月の大きい大会が終わり、7月はバカンスを楽しんでいる選手がたくさん。休みを比較的長めに取る風習のあるヨーロッパ勢は、自然に囲まれた非日常を思う存分楽しんでいる模様。Instagramには、素敵な投稿が溢れかえっています。どれも私が訪れたことのない場所で、写真集に出てくるような世界観。ため息が出てしまいます。
今週はそんな素敵な投稿の中から、私の選りすぐりをピックアップ! 癒される写真たちをご紹介します!
オレク、南国ハワイで雄大な自然を満喫
トップバッターのバカンススポットは、日本では昔からお馴染み”南国のド定番”ハワイ。ここでバカンスを楽しんだのはアナ=モンタ・オレク(ドイツ)です。
「ヨーロッパからだと遠いのでは!?」と思い調べてみたら、移動だけでほぼ1日かかるとのこと。ただ、ハワイにはその労力に見合うだけの素晴らしい自然が盛りだくさん。とにかく雄大な景色に圧倒されます。
オレクが上げた綺麗な写真を見ながら「日本人だけでなく、ヨーロッパの人にもハワイってやっぱり魅力的なんだ~」と惚れ惚れしていたのですが……よく考えると、彼女がハワイを訪れたのはグランドスラム・ウランバートル、グランプリ青島と連戦した直後。そこからそのまま来たのであれば…と考えると「そこまで遠くないじゃん!」と思わず自分に突っ込んでしまいました(笑)
オレクはグランプリ青島に優勝してバカンスに突入しているので、さぞ良い気分で休暇を楽しんだことでしょう。
ハワイは私もいつか行ってみたい場所のひとつ。日本人なら誰でも好きになるらしい。チャンスがあればぜひ訪れてみたいところです。
アナ=モンタ・オレク(ドイツ)
イスフィ&コペツキー、恋人と楽しむリゾート島バリ
イスフィ(カイラ・イスフィ:フランス)&コペツキー(アダム・コペツキー:チェコ)のカップルは、グランドスラム・ウランバートル後、2人揃ってバリへバカンス。毎日、現地の様子をInstagramにアップしてくれました。
毎日上げてくれていたので「今日はどんな一日を見せてくれるんだろう」と、観光気分までお裾分けしてもらった感覚。投稿を見ている私まで毎日わくわく楽しませてもらいました。
バリは日本からだと比較的近く、時差も少ないので訪れやすいイメージ。ヨーロッパでもバカンス先としては人気なようで、現地はヨーロッパ人でかなり混雑しているようです。イスフィもかなり気に入ったようで、コメントで大絶賛。決して近くはないけど、それ以上に魅力の詰まったバカンススポットなんだろうなと思いました。
グランドスラム・ウランバートルでは惜しくもメダルを逃してしまったイスフィ。スイスで行われるグランドスラム・ローザンヌでは頑張ってほしいな。
ちなみにコペツキーの方はこのまま行くと、ローザンヌでは第1シード(2026年7月21日現在)!まさか第1シードになるとは…追っている選手が「上がっていく」のもまた感慨深い。ツアーウォッチの醍醐味です。
カイラ・イスフィ(フランス)
アダム・コペツキー(チェコ)
世界王者・武岡毅、鬼の稽古前に沖縄で充電満タン!
灼熱地獄の天理で行われた男子代表合宿で、足元に汗の池を作り出していた現世界王者の武岡毅選手(パーク24)。どんな稽古をしたらあんなになるのか…。圧巻の光景でした。
そんな鬼の稽古をする彼も、合宿前には沖縄旅行を楽しんでいたようです! 空、海、酒、食を存分に満喫したみたいで、遊びも凄くアクティブでした。
共有してくれた動画の中にスカイウォークを楽しんでいる様子があるのですが、空から撮影された映像は、高所恐怖症ではない私でも心臓が少し「ヒュッ」となりました。高所恐怖症の方は閲覧注意です(笑)
次の大会は世界選手権。ダブル代表の階級で国内トップ2の直接対決が見られるかも!という大一番です。タケシ頑張って!
武岡毅(パーク24)
必見!フォトジェニックなエテリ、お洒落系WEB媒体で語るジョージア女子先駆者の苦悩
7月2日は「国際スポーツジャーナリストの日」。ジョージアのWEBマガジン「OK!」が、その日に合わせて現世界王者のエテリ・リパルテリアニ(ジョージア)のインタビュー記事を公開しました。
「OK!」はライフスタイルなどを扱う総合エンタメサイト。Instagramに掲載されている写真はどれもすごくお洒落! エテリの写真も、素敵で印象的な仕上がりになっていました。
柔道においてジョージアと言えば、男子の強さがひときわ目立つ国。そんな中で女子の先駆者となっているのがエテリです。ロールモデルが周りに全くいない中、10歳から親元を離れ、競技に打ち込んでいたそう。「幼い彼女にとっては孤独な戦いだったんだろうな…」と思うと、その心の強さに打たれます。しかし裏を返せば、その年齢からすでに突出した才能があったということ。男女混合団体戦の普及期ともちょうど合致したこともあり、彼女は若くから代表として活躍することとなりました。
「自分がインタビュアーだったら、自分にどんな質問をする?」と聞かれた彼女は、「『自分の柔道キャリアにとって大きなポイントとなった大会は?』という質問をします。そしてその質問に私は『優勝した世界選手権と、パリ五輪での敗戦』と答えるでしょう」とコメントしました。
さらに彼女はこのように続けています。「世界選手権での勝利は強烈な感情的経験の1つでした。しかしそれ以上に負けた五輪…これこそが私に最も多くのことを教えてくれたと思います。敗北は、自分自身をより明確に映し出す鏡です。何を改めるべきか、どこで成長すべきか、次に向かってどれほど強くなるべきかを教えてくれます。だからこそ私はそれらの戦いを『負け』としてではなく、必要な『過程』として見ています。なぜなら、まさにその経験が、今のスポーツ選手としての私を作り上げてくれたからです」。
五輪後に引退を決める選手も多くいる一方、その結果が次のキャリアの糧になる選手もいる——。4年に一度しかないこの大会、アスリートにとっての”重さ”を垣間見た気がしました。
>>エテリのインタビュー記事はこちら
エテリ・リパルテリアニ(ジョージア)
GSの超絶パフォーマンスを振り返る!ジュンファンの「ROAD TO Asian Games」
YouTubeで、名古屋アジア大会までの道のりを公開してくれているイ・ジュンファン(韓国)。グランドスラム・ウランバートル後には試合の振り返り動画を公開してくれました。
パリ五輪後、膝を治療するため約9ヶ月の療養期間をとった彼。復帰戦となった2025年アジア選手権で見事優勝を果たすと、それ以降の出場大会でも好成績を残しています。
そんな彼は、グランドスラム・ウランバートルでも好試合を連発!
準々決勝で対戦した世界王者のアルブゾフ(ティムル・アルブゾフ:ロシア)については、たくさん映像研究をしてきたそうで、谷落「技あり」、小内巻込「有効」と2度投げての完勝でした。さらに準決勝ではマティアス・カッス(ベルギー)、決勝では老野祐平(旭化成)と実力のある選手に立て続けに勝利し、金メダルを獲得しました。
今回の動画では強豪に勝利した理由などについても語られています。自動生成の字幕を付けると翻訳はざっくりしていますが、日本語も出てくるのでぜひ見てみてください。
世界選手権メダル候補を破っての優勝は、五輪を2連覇した永瀬選手(永瀬貴規:旭化成)を破った時以来の大衝撃でした。さらにこれだけ強いのに「世界王者になったことがない」という事実にも衝撃を受けています。81kg級はたださえ群雄割拠の時代と言われているのに…よりハイレベルなバージョンがやってくるのでしょうか?
はーーー!たまらんね!!!!
【編集部補足】永瀬の五輪2連覇後、イ・ジュンファンが永瀬から勝利をもぎ取ったのは2025年グランドスラム・カザフスタンでの出来事。決勝で相まみえた2人は、延長戦の末、イの背負投「一本」で決着しました。イの永瀬との対戦成績は3勝1敗となっています。詳しくは当時の速報レポートとコラム「eJudo’s EYE」の男子日本代表採点表をご覧ください。(本川)
>>2025年グランドスラム・カザフスタン速報レポート
>>【eJudo’s EYE】男子日本代表採点表/グランドスラム・カザフスタン2025
イ・ジュンファン(韓国)
”ジョージア人の心を持つスペイン代表”モサフリシヴィリ、足切断の危機から復活間近!
私が追っている”ジョージア人の心を持つスペイン代表”ことモサフリシヴィリ(トリスタニ・モサフリシヴィリ:スペイン)が、どうやら競技に復活できそうな状態まで回復してきたようです!
前十字靭帯損傷を手術後、回復過程で受けた処置で細菌感染を起こし、一時は脚の切断を検討しなければいけないほどの深刻な事態に陥っていました。以前は左右の足の太さも全然違う状態でしたが、現在は徐々に筋力も回復している様子。
今回紹介するのは雄大な大自然の中で、手作り器具で筋トレする姿。この手作り機械「本当に大丈夫なのか?」と気が気じゃないんだけど…どうやら地元ジョージアの筋肉界隈では有名なスポットみたいです。筋トレはしないけど…聖地巡礼地としてぜひ訪れてみたい!
ロス五輪に間に合うかは分かりませんが…引き続き追いかけていこうと思います。これからも応援しています!
トリスタニ・モサフリシヴィリ(スペイン)
天理の強さの礎に”灼熱地獄”あり!? 穴井隆将先生のインタビューで感じたこと
灼熱地獄の天理での強化合宿の様子を、古田編集長が詳細にレポートしてくれていたので大変興味深く読ませていただきました!
そしてここで紹介するのは、その天理合宿に参加していたロシアの方が穴井先生(穴井隆将)にインタビューしている動画。翻訳してくれているのはサナキさん(佐奈喜憲司)。彼のInstagramアカウントでは、度々ロシア語圏の選手が登場します。貴重な情報源となっており、大変ありがたいです。
インタビューでは「なぜそんなにあちらこちらで礼をしないとダメなの?」とか、「正座しているときに片足だけだしている人が結構いるけど、あれは何で?」など質問がたくさん。「そういう視点もあるんだな」と感心したり、驚いたりしながら視聴しました。
それにしても、穴井先生の後ろの窓が全開になっているのを見て「私立なのに冷房がないのか…」とちょっと驚き。「そりゃこんな環境で稽古していたら、心身ともに屈強な選手も育つな…」と思ってしまったのでした。
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穴井隆将
IJF公式プロフィール
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世界王者アルブゾフ、出身の半野外道場で新婚生活を語る!?
天理合宿と同じころ、アルブゾフ(ティムル・アルブゾフ:ロシア)の古巣でも大きな合同稽古があったみたい。
アルブゾフをはじめロシア勢を追いかけている人は見たことがあるかもしれませんが、稽古場所は屋根はあれど壁はない半分屋外の道場。途中で大雨が降るとびっしょびしょになるし、皆で一斉に雨を拭く作業もあります。そして道場とはいえ、(濡れる可能性もあるからかもしれませんが)畳ではなくレスリングのようなマット。そんな空間で、世界王者ゼッケンを付けている選手とカラー帯の子どもたちが一緒に稽古を行っていました。
埋め込んだ投稿の動画では、アルブゾフへのショートインタビューが行われています。インタビュアーは先日報告されたアルブゾフの結婚式の写真を差し込み「これからは、新しいパートナーへ勝利を捧げるのでしょうか?」とナイスな突っ込み質問!
これに対し彼は「変わらず応援してくれている人々のために戦います」とサラッとかわしていました。
さすが世界王者! 経験値が(?)違いますね(笑)
ティムル・アルブゾフ(ロシア)
ポイントは腰で取るリズム! フォンセカの踊る柔道教室
”ポルトガルの踊る世界王者”ことフォンセカ(ジョルジ・フォンセカ)の柔道教室の様子がアップされました。
指南する技は得意の「袖釣込腰」。指導方法も彼ならではの独特な方法で、これはぜひみんなに取り入れて欲しいかも。柔道技と同時にダンスも習得できてしまうという一挙両得な動画は必見です。
観戦している人たちをいつも楽しませてくれるフォンセカ。一時期の強烈な強さはないけど、彼らしい豪快な投げは今も健在です。世界選手権への出場はまだ不明だけど、これからもまだまだ応援していきます!
【編集部補足】フォンセカといえば、メダル獲得時などに見せる試合後のダンスパフォーマンス。その時々で、内から湧き出る喜びが溢れたんだなと感じさせる踊りを見せてくれます。しかも、技術的にもハイレベル。ブレイキンの「ワーム」という技や、ポップの「ヒット」を思わせるような動きを披露したりと、多様なジャンルに触れているんだなと感じさせてくれます。自己流で会得しているとしたら、それもすごい…。(本川)
ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)
今回は以上!
次回もよろしくお願いします!
※来週はお休み!次回のアップは8/11(火)予定です!
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