講道館十段の安部一郎氏が27日、都内施設で老衰のため亡くなった。享年99歳。28日に講道館が発表した。
氏は1922年11月12日、秋田県生まれ。1938年に講道館入門。終戦後の1951年に講道館の派遣で渡仏し、以後はトゥールーズ市修道館クラブ師範、ベルギー柔道協会技術理事、ヨーロッパ柔道連盟技術顧問などを務めて欧州の柔道普及に尽力した。1969年に帰国、以後は全日本柔道連盟理事、アジア柔道連盟事務総長、日本オリンピック委員会委員などの要職を歴任。講道館では1996年から参与、97年から審議部長を務めた。2006年1月に醍醐敏郎氏、大澤慶巳とともに十段に昇段した。
遺族の意向により、葬儀は家族葬にて執り行われる。講道館は3月26日(土)に「お別れの会」を行う。
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