【プレビュー】中量・重量はいずれも混戦、81kg級は松原咲人が階級またいでV2狙う/全日本学生柔道 Winter Challenge Tournament 展望 ②81kg級~100kg超級

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監修:eJudo編集部 文:大会組織委員会

81kg級 松原咲人、階級またぎの連覇なるか?

(エントリー105名)

松原咲人

まず注目すべきは、松原咲人(明治大2年)。昨年の本大会73kg級を制し、今回は階級を変更して新たな挑戦である。一階級上でどのような柔道を展開するのか非常に楽しみ。

昨年3位の飯田恒星(法政大3年)は、昨年の結果を超えられるか。2023年全日本ジュニア出場、全日本学生体重別選手権ベスト16の松下颯太(筑波大1年)にも期待がかかる。

この他、各地区体重別王者にも注目しておきたい。関東学生優勝の重松弥真斗(桐蔭横浜大3年)、関西学生優勝の石田幸伸(天理大3年)、中四国学生優勝の小峰悠稀(東亜大1年)と揃った各ブロックチャンピオンがエントリー。どれだけ意地を見せてくれるか。このほか、昨年度1年生ながら全日本学生体重別でベスト8入りを果たして講道館杯に出場した菅谷佑大(愛知大2年)、元全日本ジュニア強化選手の本田祥万(天理大3年)、2023年度全日本学生体重別出場経験がある及川幹康(日本大3年)、杉野瑛星(國學院大學1年)、松永蓮太郎(慶應義塾大3年)、木村亮太(帝京大3年)らにも注目したい。

出場選手には、大学生らしいアグレッシブな柔道を展開してもらいたい。「ポスト永瀬」の誕生に期待だ。

(山城正記)

【シード候補選手】(大会組織委員会選定)

松原咲人(明治大2年)、飯田恒星(法政大3年)、松下颯太(筑波大1年)、重松弥真斗(桐蔭横浜大3年)
及川幹康(日本大3年)、石田幸伸(天理大3年)、中矢琉斗(東海大3年)、木村亮太(帝京大3年)

90kg級 神田雄志と近藤那生樹がV候補も、全体的には混戦

(エントリー109名)

近藤那生樹

混戦が予想される。優勝候補として一歩リードしていると目されるのは、神田雄志(天理大学3年)と近藤那生樹(東海大学3年)。神田は天理大学に入学後、ジュニアや学生の大会で着実に成果を上げ、力をつけてきた選手。今大会は天理大主将としての意地もある。一方、近藤は2022年の全日本ジュニア準優勝をはじめ、各大会で実績を残してきた実力者である。

これを追うのが齋五澤凌生(東海大学)と森山耀介(筑波大学)の1年生コンビだ。インターハイ2位の齋五澤は昨年の全日本ジュニアで5位、森山は7位と大学入学後も活躍。今年はこの大会で優勝し、一気に飛躍の年にしたいところだ。またダークホース的存在の多田隈隆汰(桐蔭横浜大学)もいる。あと一歩のところで悔しい思いをしているだけに今回の大会にかける思いは強い。

そのほかにも昨年全日本学生ベスト16の渡邉爽偉(国士舘大学)、前田豪月(法政大学)近畿チャンピオンの宮本力玖(近畿大学)、九州チャンピオンの山田結太(日本文理大学)など有望株は枚挙に暇がない。この混戦を勝ち上がり、今大会を弾みに世界で活躍する選手が出ることを期待したい。

(生田秀和)

【シード候補選手】(大会組織委員会選定)

神田雄志(天理大3年)、近藤那生樹(東海大3年)、多田隈隆汰(桐蔭横浜大2年)、齋五澤凌生(東海大1年)
森山耀介(筑波大1年)、渡邉爽偉(国士舘大2年)、前田豪月(法政大3年)、宮本力玖(近畿大2年)、山田結太(日本文理大2年)

100kg級 大混戦を予想、流れを掴むのは誰か?

(エントリー87名)

混戦が予想される。上位進出が予想される選手として、まず昨年の本大会で5位に入賞している大霜歩(国士舘大2年)が挙げられる。粘り強い柔道で勝ち上がっていく選手であるが、参加選手の多いメガトーナントではどれだけ体力を温存できるかが勝負の鍵となる。続くは全日本ジュニアで3位に入賞している嶧田遼太郎(明治大1年)と岩本賢武(明治大3年)の明治大学コンビ。アグレシッブな柔道で大会を沸かせてくれることに期待したい。向井球真(天理大2年)も全日本学生柔道優勝大会での経験を活かし、地元開催だけに上位進出を狙いたいところ。

続くは、児玉アレクサンドル(順天堂大2年)、川島渓太(筑波大2年)、武平和義(山梨学院大3年)の関東勢といったところか。それぞれ長身選手であり、長い手足から繰り出される技は、どれも一本を狙えるダイナミックさを持つ。また昨年の本大会で7位に入賞している庵奥敬也(甲南大3年)は今年どこまで結果を伸ばせるかも見所である。

この階級で優勝するには、その日の調子やコンディション,勝ち上がり方が大事になるはず。誰が優勝してもおかしくない階級。上位進出者の意地と意地のぶつかり合いに注目だ。

(竹澤稔裕)

【シード候補選手】(大会組織委員会選定)

大霜歩(国士舘大2年)、嶧田遼太郎(明治大1年)、向井球真(天理大2年)、岩本賢武(明治大3年)
児玉アレクサンドル(順天堂大2年)、川島渓太(筑波大2年)、武平和義(山梨学院大3年)、庵奥敬也(甲南大3年)

100kg超級 入来巨助・高田遼真ら5名が軸、殻を破って一気のブレイク狙う。

(エントリー71名)

高田遼真

100kg超級は混戦と見る。優勝候補に挙げられるのは、入来巨助(筑波大2年)、入来院大樹(国士舘大2年)、濱崎龍真(日本大2年)、高田遼真(東海大3年)、鈴木太陽(天理大3年)あたりか。上記5名はそれなりの実力はあるものの、今一つ殻を打ち破れていない印象がある。その分、きっかけを掴めば大きく開花する可能性もあり、奮闘に期待したい。曲者感のある高原大智(東洋大2年)や小島アントニー(国士舘大2年)らも上位進出をうかがう。

また1年生の石川諒太郎、岡本剛道(共に國學院大)、千野根玄貴(明治大)も期待大。ルーキーらしい思い切った柔道を展開してほしい。

この100kg超級は6月の全日本学生優勝大会を占う上で、非常に重要。重量級の新戦力の台頭はチーム強化に直結する。各大学監督の、エントリー選手への期待はひときわ大きいはずだ。昨年は酒井晃輝(天理大4年)がこの大会の優勝をきっかけに一気に学生チャンピオンまで駆け上がった。今年も、この大会をステップに、大きく成長する選手が次々と現れることに期待したい。

(上水研一朗)

【シード候補選手】(大会組織委員会選定)

高田遼真(東海大3年)、濱崎龍真(日本大2年)、入来院大樹(国士舘大2年)、入来巨助(筑波大2年)
鈴木太陽(天理大3年)、高原大智(東洋大2年)、小島アントニー(国士舘大2年)、千野根玄貴(明治大1年)

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