【速報レポート】ヘイダロフが3連覇達成、81kg級は足技冴えたグリガラヴィリが3度目の優勝飾る/ヨーロッパ選手権2024 第2日男子(73kg級、81kg級)

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73kg級 ヘイダロフが大会3連覇、通算4度目の優勝達成

73kg級決勝、ヒダヤット・ヘイダロフがダニル・ラヴレンテフを右大外刈で攻める

第1シードのヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)が順当に優勝、大会3連覇、通算4度目の欧州制覇を達成した。

序盤戦は得意の寝技で一本勝ちを重ねて突破。準々決勝は、ルスラン・ハラヴァチョウ(中立選手団)を3分29秒、「指導」差3-0でしっかり下す。準決勝ではワールドツアー2連勝中と勢いに乗るアディル・オスマノフ(モルドバ)と対戦。GS延長戦3分5秒、右背負投を強引に押し込み、「技有」を得て決勝進出を決めた。

決勝の相手は、準々決勝でラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)を「指導3」で下して勝ち上がってきた、ダニル・ラヴレンテフ(中立選手団)。この試合は得意の波状攻撃で本戦4分間の間に「指導2」まで獲得。GS延長戦はスタミナに優れるラヴレンテフに押し込まれたものの、最後はGS延長戦2分5秒「指導3」を得て優勝を決めた。

3位には、ジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)とシャヴダトゥアシヴィリが入賞した。ガバは3位決定戦でヴァルッテリ・オリン(フィンランド)に右一本背負投「技有」の優勢で勝利。シャヴダトゥアシヴィリはオスマノフをGS延長戦1分33秒、捨身技に被り返しての右大内刈「技有」で勝利した。。

優勝候補の一人と目されたマフマドベク・マフマドベコフ(中立選手団)は、3回戦でオリン相手に敗退。動き冴えぬまま「指導2」まで失い、3分35秒、右大内刈を切り返されて大内返「一本」に沈んだ。

成績上位者、決勝ラウンドの結果は下記。

【成績上位者】

73kg級メダリスト。左から2位のダニル・ラヴレンテフ、優勝したヒダヤット・ヘイダロフ、3位のジョアン=ベンジャマン・ガバとラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ。

(エントリー32名)

1.HEYDAROV, Hidayat (AZE)
2.LAVRENTEV, Danil (AIN)
3.GABA, Joan-Benjamin (FRA)
3.SHAVDATUASHVILI, Lasha (GEO)
5.OLIN, Valtteri (FIN)
5.OSMANOV, Adil (MDA)
7.HALAVACHOU, Ruslan (AIN)
7.HRISTOV, Mark (BUL)

優 勝:ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)
準優勝:ダニル・ラヴレンテフ(中立選手団)
第三位:ジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)、ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)
第五位:ヴァルッテリ・オリン(フィンランド)、アディル・オスマノフ(モルドバ)
第七位:ルスラン・ハラヴァチョウ(中立選手団)、マルク・フリストフ(ブルガリア)

【3位決定戦】

ジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)○優勢[技有・一本背負投]△ヴァルッテリ・オリン(フィンランド)
ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)○GS技有・大内刈(GS1:33)△アディル・オスマノフ(モルドバ)

【決勝】

ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)○GS反則[指導3](GS2:05)△ダニル・ラヴレンテフ(中立選手団)

81kg級 足技冴えたグリガラヴィリが通算3度目の欧州王座を獲得

決勝、タト・グリガラシヴィリがフランク・デヴィトから右方向への膝車「一本」

第1シードのタト・グリガラシヴィリ(ジョージア)が順当V、3度目の欧州王座を獲得した。

序盤はエンジンが掛かり切らない様子。初戦(2回戦)はアルファ=ウマ・ジャロ(フランス)に2分14秒の「指導3」の反則で勝利。3回戦はイスラム・ソゲノフ(セルビア)と「指導2」を取り合って迎えたGS延長戦32秒の腕挫十字固「一本」、準々決勝もウングヴァリ・アッティラ(ハンガリー)に3分50秒腕挫十字固「一本」で勝利したが依然動きは冴えぬまま。

しかし、準決勝になると突如覚醒。アントニオ・エスポージト(イタリア)を僅か38秒、凄まじい切れ味の左出足払「一本」に切って取ると、決勝ではフランク・デヴィト(オランダ)から44秒、時計回りの膝車「一本」。左右の足技で2試合を「秒殺」、あっという間に優勝を決めてしまった。

3位には、ヴェダット・アルバイラク(トルコ)とシャミル・ボルチャシヴィリ(オーストリア)が入賞した。アルバイラクは3位決定戦でサギ・ムキ(イスラエル)をGS延長戦56秒、もつれ際の谷落「技有」で下し、銅メダル獲得決定。ボルチャシヴィリはGS延長戦2分25秒、エスポージトを得意の「国士舘返し」からの縦四方固「技有」で破った。

上位進出が予想された第2シードのゼリム・ツカエフ(アゼルバイジャン)は、まさかの初戦(2回戦)敗退。マクシム・トリガブ(アイルランド)を相手にGS延長戦44秒、右小外掛「一本」を失い大会を終えた。

成績上位者、決勝ラウンドの結果は下記。

【成績上位者】

81kg級メダリスト。左から2位のフランク・デヴィト、優勝したタト・グリガラシヴィリ、3位のヴェダット・アルバイラクとシャミル・ボルチャシヴィリ。

(エントリー33名)

1.GRIGALASHVILI, Tato (GEO)
2.DE WIT, Frank (NED)
3.ALBAYRAK, Vedat (TUR)
3.BORCHASHVILI, Shamil (AUT)
5.MUKI, Sagi (ISR)
5.ESPOSITO, Antonio (ITA)
7.UNGVARI, Attila (HUN)
7.TRIGUB, Maxim (IRL)

優 勝:タト・グリガラシヴィリ(ジョージア)
準優勝:フランク・デヴィト(オランダ)
第三位:ヴェダット・アルバイラク(トルコ)、シャミル・ボルチャシヴィリ(オーストリア)
第五位:サギ・ムキ(イスラエル)、アントニオ・エスポージト(イタリア)
第七位:ウングヴァリ ・アッティラ(ハンガリー)、マクシム・トリガブ(アイルランド)

【3位決定戦】

ヴェダット・アルバイラク(トルコ)○GS技有・谷落(GS0:56)△サギ・ムキ(イスラエル)
シャミル・ボルチャシヴィリ(オーストリア)○GS技有・縦四方固(GS2:25)△アントニオ・エスポージト(イタリア)

【決勝】

タト・グリガラシヴィリ(ジョージア)○膝車(0:44)△フランク・デヴィト(オランダ)

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