【連載】見る専👀Ayaの場外ケアシステム #035「国際男性デー特集③④、高木海帆vsプーマライネン、王子谷選手が引退」

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著者紹介:Aya

Xの人気アカウント2025judoを運営する、柔道ファン界隈きっての「見上手」。SNS投稿の紹介はもちろん、試合情報に関しても的確なピックアップとわかりやすい紹介が好評、ファンのみならず選手間でもよく知られる。代表選手の中には「これさえ見ていればツアーの流れがわかる」と、このアカウントをウォッチするためにXを始めた方もいるほど。

「ケアシステム」=皆さんご存じの、審判用の試合動画録画・再生システム。技の効果や反則判定のチェックなどに使用されます。正式名称“CARE(Computer Aided Replay)システム”

国際男性デー③ ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ

11月19日はInternational Men's Day!

日本では「国際男性デー」と呼ばれるこの日は、1999年にカリブ海の島国トリニダード・ドバゴで始まったとされています。男性や男の子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促すことを目的とした日です。

ということで、前回に続き、今週は73kg級と81kg級です。

まずは73kg級。私がジョージアを箱推しするきっかけになった選手はラシャ・ベカウリ(ジョージア)なのですが、同じく“ラシャ”の名を持つ選手がもう一人。

東京五輪の決勝で、あの大野将平選手と長い試合を戦い抜き、銀メダルを獲得したラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)です。当時の私は「シャヴダトゥアシヴィリって誰!?」という状態でしたが、後になって自分がどれだけ愚かだったか思い知らされました。

彼こそ、ジョージアが誇る“生ける伝説”。「五輪メダルコレクター」でもあり、金・銀・銅とオリンピックの全メダルを揃えています。さらに4大会目となるパリ五輪にも出場。初戦で銀メダルを獲得したジョアン=ベンジャマン・ガバ(フランス)に敗れてしまいましたが、接戦を演じました。33歳になった今年も、グランドスラム・トビリシで優勝するなど、トップ選手として確固たるポジションをキープしています。グランドスラム東京にもエントリーしているので、戦いぶりが楽しみです。

インスタグラムではジョージアの選手らしく私生活もたっぷり見せてくれます。自然があふれる環境で、選手として、そして父として過ごす日々を覗けるのが魅力。特にお子さんたちが本人そっくりで、「偉大な父の背中を見ながら成長していくのだろうな」と感じさせられます。

ちなみに、私はシャヴダトゥアシヴィリに一度、グランドスラム東京で会ったことがあります。写真をお願いしたところ、とてもにこやかな表情で一緒に撮ってくれました。会場で観戦していたときに、私の近くの空席に座って自国選手を応援していたのですが、周囲の観客は誰も気づかず……。私は心の中で「この選手、五輪のメダル3つ持ってるとんでもないレジェンドなんだよーー!!」と叫びたいのを必死でこらえていました。

まだまだ現役。これからも頑張って!!

ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)

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