グランドスラム東京2025の開幕をあすに控えた5日、ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で直前合宿中の日本代表チームが、報道陣に調整の様子を公開した。この日は、最終日(6日)に試合が組まれている男子軽量級、女子重量級の代表が取材に応じた。

6月の世界選手権を制した男子66kg級・武岡毅(パーク24)は、勝てば来年10月の世界選手権代表が内定する立場。持ち前のスピード柔道にはコンディション調整が大事だが、「調子がいい、と自分が気付けるくらいまで仕上げて来た」とこの点には自信満々。「自分のパフォーマンスが楽しみ」と、迷いなく語った。

オリンピック2連覇者・阿部一二三(パーク24)は世界選手権の思わぬ敗戦を受けて「隙のない柔道を作って来た」とコメント。五輪3連覇を目指す上でもっとも大事なことは気持ちの部分、と規定した上で「勝ち続けていて初心に戻ることは難しい。負けたことで初心に戻れた。意味のあることだと思っている」と語り、変わらぬ強者のオーラを漂わせていた。

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