文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta
2022年IJFワールドツアーいよいよ開幕。本年度初戦となるグランプリ・ポルトガル大会が、きょう28日からポルトガル・アルマダで行われる。
注目ポイントとしてのっけに語っておきたいのは、日本がジュニア世代の男子7名を派遣(※100kg級の鈴木直登が昨日のドローの段階で出場を取り消した)する挙に出たこと。世代別国際大会の経験すらまだない若い選手たちを、いきなりシニアの、それも最前線どまんなかのワールドツアー大会に送り込んだのだ。これまでであれば考えられない「飛び級」だ。秋の2大会(GSパリ、GSバクー)に続き、新生鈴木ジャパンの色を全面に打ち出した、かなり大胆な派遣である。鈴木桂治監督は就任当初、現状の強化の課題について問われると「コロナ禍でジュニア世代の強化がまったく出来ていない」ことをいの一番に挙げていた。その喫緊の課題にこれ以上まっすぐないほど向き合った「攻めの策」である。
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