オーバービューにある通り、今回日本代表として選ばれたのはいずれも全日本ジュニア選手権の優勝者(60kg級準優勝の中村太樹を除く)。紛うことなき日本のトップ選手であるが、シニアとジュニアでは技術以上にまず、圧倒的な地力の差がある。国内のジュニアカテゴリとは全く様相が変わり、やりたいことが出来ない世界が待っているはず。この地力の壁をどうクリアするかが全員に共通する第一の課題。言い換えれば、この大会はこれから何を武器に世界と戦っていくかを各々が見出す大会と言っていい。あくまで地力を恃んだ正面突破なのか、技術でカバーする方向なのか。誰がどんな戦略を持って「世界」への扉を叩くのか、ここに注目して観戦したい。
各階級プレビュー文責:小林大悟・eJudo編集部
■60kg級 トップ層の参加はガリーゴスのみ、中村大樹の初戦はベテラン・マッケンジー
(エントリー31名)
ワールドツアーとしてはレベル低めのトーナメント。トップ層の参加は2021年ブダペスト世界選手権銅メダリストのフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)のみ。残る中堅層の有力選手、そして東京五輪後に台頭した新興勢力がトップ層到達の野望を持ってガリーゴスに挑む、というのが大枠の構図だ。
日本代表は、昨年の全日本ジュニア選手権2位の中村太樹(国士舘大1年)。
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