写真・文:古田英毅
新シーズンの高校柔道界の行方を占う第46回黒潮旗武道大会(主催・学校法人東海大学)が18日に東海大静岡翔洋高アリーナ(静岡市)で開催。男子は強豪48校がエントリーして覇を競った。
冬の風物詩である水田杯と若潮杯が中止、松尾杯も規模縮小となって「冬の招待試合サーキット」の機能が大幅に失われた今年、この大会の持つ意味は極めて大きい。地区を跨いだ有力各校の戦力を比較観察する場はこの大会以外になく、実質的にそのまま全国高校選手権の「シード校決め」になる可能性が極めて高い。まさに今期の最重要大会である。
優勝候補筆頭は8月のインターハイを制した国士舘高(東京)。優勝メンバーからインターハイ90kg王者の川端倖明と重量級の畠山凱のポイントゲッター2人が残り、金鷲旗前半の抜き役を務めた1年生・山本由聖がレギュラー入り。インターハイ決勝で殊勲の勝ち星を挙げた若崎喜志は負傷で欠場中、他にも負傷者が多く周辺のメンバーはまだしかと定まってはいないが、基礎戦力で図抜けている。
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