取材:古田英毅・eJudo編集部
写真:乾晋也・辺見真也
20歳以下で柔道日本一を争う全日本ジュニア体重別選手権大会(於・埼玉県立武道館)は、最終日の10日に男子7階級が行われ、60kg級の福田大和(比叡山高3年)、73kg級の木原慧登(東海大相模高3年)、81kg級の伊澤直乙斗(明治大1年)、100kg級の新井道大(東海大1年)の4名が連覇を達成した。
60kg級の福田は終始一貫して落ち着いた戦いぶり。徹底警戒を受けて、得意の寝技も「入れば決まる」一時のような圧倒的な取り味を見せるには至らなかったが、表情を一切変えずに淡々と勝利を重ねた。2回戦は下平清哉(山梨学院大1年)から残り24秒に奪った肩車「技有」で勝利し、準々決勝は田中心(順天堂大2年)に得意の縦四方固で一本勝ち。準決勝は足立悠晟(天理大1年)を2分36秒片襟の左背負投に捉えて「ブリッジ一本」で快勝。決勝は2021年全国高校選手権の覇者・白金宏都(筑波大2年)を1分36秒の組み際に放った左小外掛「技有」の優勢で破った。
試合後のインタビューも「寝技が研究されているのはわかっていたし、内容面の課題はまだまだある。ただ、今回は勝ちにこだわった」と冷静な受け答え。「結果には表れていないかもしれないが(課題の)立ち技にも手ごたえを感じている」と前を見据えていた。
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