「『川野流』捨ててすべてを変えた、生徒主体のチームで日本一を狙う」作陽高・川野一道監督/第44回全国高等学校柔道選手権男子有力校監督インタビュー⑤

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作陽高・川野一道監督

――早速ですが、今年のチームを紹介ください。

今年のうちは強くないですよ(苦笑)。去年は我ながら実は「結構強いな」と思っていたチームだったんですけど、今年は戦力的にはまったく強くない。レギュラー5人に2年生は2人だけしか入らず、残りは1年生という若いチーム。新チームスタート時には1年間かけてしっかり育てて来年が勝負かな、と思っていました。ところが、意外にも結構「やる」んですよ。

――中国ブロック新人戦も優勝。崇徳高に3-1というスコアを拝見して驚きました。

そうなんです。もちろん狙ってはいましたけど、獲れるとはまったく思っていなかった。それが試合が始まって見たら一本勝ち連発、決勝まで進んだばかりかあのスコアで優勝ですから。県大会の新人戦も5-0で勝ち、いつもは軽量級で2階級くらいは落とす個人戦も全階級取りました。驚きました。まずチームワークがもう、めちゃくちゃいいんですね。あとは、弱いんですけど、いざ試合になるとなぜか強い。結構勝ってしまう。…なかなか試合がなかったので、冬場は関東に遠征に行って色々な強豪校にお邪魔したんです。木更津総合さんに2日間、国士舘さんに2日間、東海大相模さんに1日、細かくたくさん。

――作陽にとっては招待試合がないことはあまり関係がないですね(笑)。「小刻み」の心は?

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