嘉納治五郎師範の生涯を描くアニメ「嘉納治五郎伝・柔の道」の制作が始まった。柔道の生まれた経緯や魅力を世界中の人々に伝えるべく、日本語のほか5か国語(フランス語、英語、スペイン語、ポルトガル語、中国語)の翻訳を添え、パリ五輪の直前にYoutube等で無償公開を予定している。
作品は漫画のコマに動きや音声を加える「モーションコミック」という手法で制作され、10分×5話で構成。監修は講道館が務め、脚本は冨澤義彦氏、漫画は矢上裕氏が担当する。
制作母体の「嘉納治五郎アニメ制作委員会」は、クラウドファンディング等の協賛で制作費を賄い、事業主旨に賛同する柔道愛好家・企業・団体からの支援を募っている。委員会による「協賛のお願い」はこちら(日本マスターズ協会ウェブサイト内)から。
アニメの内容
第一章 勝海舟、治五郎を語る
江戸幕府最後の将軍 徳川慶喜を訪ねた勝海舟が、若き日の治五郎について語る。
第二章 六つの治五郎像
講道館本館前に立っている治五郎像と同じ型のものが日本国内の6ヶ所に存在する。
原型を手掛けた彫塑家 朝倉文夫が、柔道普及に奔走した治五郎について語る。
第三章 三四郎の真実
小説『姿三四郎』の作家 富田常雄が、柔道躍進のきっかけとなった警視庁武術大会を語る。
第四章 東の国の柔術
治五郎と同じ学校に勤めたラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)が、治五郎校長との思い出を語る。
第五章 柔道世界に羽ばたく
フランス柔道の父と称される川石酒造之助が、東京五輪招致に命を懸けたIOC委員の治五郎について語る。
事業体制
嘉納治五郎アニメ制作委員会
監修:公益財団法人講道館
原作:富沢義彦(脚本)/矢上裕(作画)
編集:株式会社J’s publishing
制作:株式会社サクセス
後援:公益財団法人全日本柔道連盟、
日本マスターズ柔道協会
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