国内柔道界のビッグイベント、講道館杯全日本柔道体重別選手権大会が11月4日と5日の2日間、千葉ポートアリーナ(千葉市)で開催される。
どの階級も非常に豪華なトーナメントが組まれたが、主役級は不在。5月のドーハ世界選手権個人戦代表と9月のアジア大会優勝者が出場していない(※出場免除)。これを受けて全体的には混戦傾向。例えば「本命vs対抗」というような綺麗な構図で切れる階級は少なく、ほとんどの階級が「誰が勝ってもおかしくない」鍔迫り合いとなっている。大会全体の楽しみ方１つ大きくを掲げるとすればこの豪華なメンバーによる「競り合い」そのものを堪能する、ということになるだろう。
そしてこれも強者が競り合う混戦大会の常であるが、どの階級も大会が終わった後には必ず、振り返るべき「テーマ」や、この先に繋がる「文脈」が生まれる。2028年ロサンゼルス五輪の代表選手の出世の起点がこの大会になる可能性もある。勝ち上がりを眺めながら、強豪の勃興や加速、次代に繋がる「流れ」の生成を楽しみたい2日間だ。
→2023年度講道館杯組み合わせ(全日本柔道連盟ウェブサイト内)
文責：小林大悟・eJudo編集部
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