【レポート】大牟田が埼玉栄を撃破、一躍優勝戦線に浮上／第44回全国高等学校柔道選手権男子団体戦②1回戦～準々決勝(C・Dブロック)

取材・文：古田英毅
Text by Hideki Furuta

Cブロック　今大会最大の「曲がり角」、大牟田が埼玉栄を撃破

シード校：埼玉栄高(埼玉)、大牟田高(福岡)

埼玉栄と大牟田のシード2校が勝ち上がり、準々決勝で激突することとなった。

現3年生代と2年生代で全国中学校大会を2連覇、優勝候補筆頭格とされる埼玉栄はなかなかに厳しい組み合わせ。初戦(2回戦)から杉野瑛星、粂田和樹、新井道大、峰優月、坂口稜と並べた本命オーダーで近畿ブロック大会2位の比叡山高(滋賀)に対峙する。この試合は杉野が相手方のエース秋田ハルを引き分けで止め、続く粂田が吉田京太の右小外掛を外しての隅落「技有」から横四方固に繋いだ合技「一本」でしっかり先制点を確保。続く中堅戦は今大会きっての大駒と目されるインターハイ100kg級王者新井道大が足達俊亮から僅か８秒の大外刈「一本」。副将戦では峰が引き分け、大将戦は高校無差別王者となったばかりの坂口がしっかり合技「一本」で獲って、この試合は3-0の快勝となった。