文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta
男子81kg級
「柔道自体が上手い」。調子上がらずも、段が違ったグリガラシヴィリ
優勝はタト・グリガラシヴィリ(ジョージア)。調子は決して良くなかった。「なんでそこから持っていくの?」とこちらが仰け反り返るような「パワー」属性は発揮出来ず。動きも重め。身体が出来ていなかったと思う。大会通じて、特に決勝は「柔道の幅」で勝った。決勝、序盤は驚きの決勝進出で波に乗るティムル・アルブゾフ(中立選手団)が勝つ流れだと思われたが、異様なまでに豊富な戦型がグリガラシヴィリを「負けさせなかった」。まず接近戦、次は足技モード、今度は担ぎ技モード、と渡り歩いて、最後は再び接近戦に回帰して裏投「技あり」で仕留めた。
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