【eJudo’s EYE】掟を破った村尾、ベカウリ戦は「陣地争い」に徹し切れず/パリオリンピック2024柔道競技 第5日(90kg級、70kg級)早出し評

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文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

掟を破った村尾、敵の陣地に自ら踏み込んでしまった

準決勝の村尾は完璧だった

準決勝、マクシム=ガエ・ンガヤプ=ハンブ(フランス)戦の村尾は完璧だった。襟と袖を握って遠間に構えて、この距離で相手を縛り付ける。背中を抱いて、寄って、近い距離でアクシデントを起こしたいンガヤプ=ハンブを決して寄せ付けず。己だけが一方的に攻めることが出来るこの「遠間」から外・内とミサイルを打ち続け、2分11秒には左小外刈で「技あり」、3分33秒にはケンケンの左大内刈でひっくり返して「技あり」。あっさり勝負を終わらせた。

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