【レポート】作陽が大健闘、東海大相模は薄氷の決勝進出/第44回全国高等学校柔道選手権男子団体戦③準決勝第1試合

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取材・文:古田英毅
Text by Hideki Furuta

準決勝 第1試合

先鋒・木原慧登を畳に送り出す東海大相模の面々
開示された配列は下記。
 
作陽高(岡山) ― 東海大相模高(神奈川) 
(先)竹内滝馬 ― 木原慧登
(次)髙橋翔 ― 上田夏也人
(中)長内健多 ― 田中詩音
(副)工藤瑠希 ― 手塚春太朗
(大)西村夢人 ― 金杉元太
 
東海大相模はまたもや極端な前重心。先鋒から木原、上田、そして田中とポイントゲッターをまとめて突っ込み、先行逃げ切り方の2ブロックオーダーを組んだ。眼目は言わずもがな、木原と上田の連続得点で安全圏まで抜け出し、相手方の気勢を折ってしまうことで手塚・金杉の殿戦をフォローしようということ。ポイントゲッター3枚の打撃力でもって単に得点を積むのみならず、体格はあるが決してメンタルが強いとはいえない後衛2枚の力が出しやすい状況を作ろうという布陣と解釈できる。ポイントゲッターが取ることで流れは巡り、チーム全体の力が一段上がる。戦型が明確ゆえ意思統一も図りやすい。これがこの日の東海大相模の大戦略。凹凸のある自軍の戦力をよく弁えた先行逃げ切り型、重心の傾きの大きさを考えればもはや吶喊型と言ってよい攻めの布陣だ。
作陽はこの試合も大将に西村夢人を起用
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