日時:2024(R6)年12月22日
会場:國學院大學たまプラーザ校舎 スポーツスクエア3
取材・文・写真:古田英毅・eJudo編集部
新シーズンの高校柔道界の様相を占う第38回國學院大學松尾三郎杯争奪全国選抜高等学校柔道大会が22日、國學院大學たまプラーザ校舎で行われた。かつての「参加50校を超える大規模トーナメント」ではなく、全国から有力16校を厳選しての開催。第一線で活躍している審判員たちを招き、「ケアシステムの確認は三審全員で行う」「結果は必ず両軍の監督に説明する」など、現場目線の試みを多数取り入れての開催となった。
優勝候補の筆頭は埼玉栄高(埼玉)。前代高校三冠を獲得した最強チームから期待の重量級・渡邊蒼織がエースとして残り、81kg級の井桁睦稀、90kg級の新井蒼大ら攻撃型の中量級が中核を務める好チーム。関東選抜大会100kg級2位の坂口隼、田中琉雅、中山龍人ら重量級もずらり揃え、戦力で頭1つ抜けた今代の本命だ。今シリーズ開幕戦となる1週間前の黒潮旗武道大会ではしっかり優勝を飾っており、今回はその「今代の主役」の座の地固めに挑む大会。
これを追うのは、関東選抜大会井上最重量級の覇者・井上大智を中心に、全国中学校大会最重量級を制した1年生松林清将、全中90kg級王者伊藤志竜ら中学王者をずらり揃えて戦力に隙のない東海大相模高(神奈川)。ほか、高校選手権無差別王者三木清夢を擁する木更津総合高(千葉)、国士舘高(東京)、崇徳高(広島)らが続くと目される。
大会は4パート、4チームずつに分かれての予選リーグからスタート。各パートの1位が決勝トーナメントに進むという形式で行われた。試合時間は予選リーグが3分、決勝トーナメントが4分。まずは予選リーグ全試合の様相を簡単にお伝えしたい。
Aパート
エントリ―:埼玉栄高(埼玉)、東海大札幌高(北海道)、足立学園高(東京)、木更津総合高(千葉)
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