
著者紹介:Aya
Xの人気アカウント「2025judo」を運営する、柔道ファン界隈きっての「見上手」。SNS投稿の紹介はもちろん、試合情報に関しても的確なピックアップとわかりやすい紹介が好評、ファンのみならず選手間でもよく知られる。代表選手の中には「これさえ見ていればツアーの流れがわかる」と、このアカウントをウォッチするためにXを始めた方もいるほど。
※「ケアシステム」=皆さんご存じの、審判用の試合動画録画・再生システム。技の効果や反則判定のチェックなどに使用されます。正式名称“CARE(Computer Aided Replay)システム”
国際女性デー特集⑤ 出口クリスタ(カナダ)
前回から始まった国際女性デー特集「私の推し」、今回は57kg級と63kg級
東京五輪からパリ五輪に掛けて、壮絶すぎて伝記にすべきストーリーを作り出してくれた、長野県出身の出口クリスタ(カナダ)選手。
最近の柔道界2大ライバルといえば「阿部一二三vs丸山城志郎」と「出口クリスタvsジェシカ・クリムカイト」
詳しくはeJudoのコラムをお読みください。そして、また泣いてください。
パリ五輪での金メダル獲得後はテレビに出まくっていましたね。
柔道選手がメディアでも活躍してくれて、一般の認知度が上がるのは、ファンとして嬉しい限りです。
そんな私の大好きな写真をご紹介します。
出口クリスタ(カナダ)
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国際女性デー特集⑥ ダリア・ビロディド(ウクライナ)
次に紹介するのは、東京五輪後に48kg級から衝撃の2階級アップをしたダリア・ビロディド(ウクライナ)。
インスタに写真を投稿する度に日本のネットニュースにも取り上げられてしまうほどの圧倒的オーラです。筋肉どこにあるの?と思ってしまうほどしなやかな身体。
長い手足を生かした柔道スタイルで最近はやっと57kg級にも馴染んできた感があるので、また大会での活躍をかなり期待しています。
余談ですが、大会ではビロディド母がいつもコーチボックスに入っているのですが、ちょいちょいエキサイトしすぎて会場から追い出されます。
会場入口の陰からこっそり覗いているのを見るのも、ちょっと楽しいです(笑)。
ダリア・ビロディド(ウクライナ)
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国際女性デー特集⑦ クラリス・アグベニュー(フランス)
63kg級といえばこの人、クラリス・アグベニュー(フランス)。
それともアグブニュー?読み方が難しく発音もままならないですが、ご容赦ください。
私が見始めた頃は、63kg級の三強として「クラリス」と「トルステニャク」と「田代未来」が階級を牛耳っていて、その中でもクラリスが一段抜けた圧倒的な女王。
そんな彼女が妊娠、出産、育児をすべてSNSを通じてシェアしてくれたのは衝撃でした。
彼女自身、しっかり出産育児と現役選手を両立するロールモデルになるべく自覚を持って活動しており、その姿に感動されられました。
日本では、女子選手の多くが結婚出産を機に現役を引退してしまいます。この状況をすごく淋しい思いで見ていた私にとっては、現代を生きる女性像として、とても心強く感じました。
最近の戦いぶりは、圧倒的な以前の姿とは違うけれど、色々な面で戦っているのでしょう。彼女とその生き様は、まさしく「International Women’s day」を象徴していると思います。
編集部補足
「おそらく原語に近い発音は『アグベニェヌ』。フランス語のGNEは『ニェ』の音になります。同じくフランスのネト姉妹も同じ発音で綴りは『GNETO』。日本人には難しい発音ですね⋯。」
クラリス・アグベニュー(フランス)
国際女性デー特集⑧ 鍋倉那美(SBC湘南美容クリニック)
その63kg級の三強時代に4番手の座を守り続けたのが、鍋倉那美(SBC湘南美容クリニック)選手。大会があれば絶対勝ち上がってくる選手という印象でした。
インスタでの彼女はいつも友達に囲まれ、陽の気に溢れていて、見ているだけでとても元気になります。
海外への長期稽古や短期国際合宿、国内での国際合宿でも、階級関係なく大勢の海外選手たちと、とても楽しそうに過ごしている様子をSNSにシェアしてくれる。
だから、彼女のインスタチェックは見る専的にはマストです。
そんな那美ねぇさんですが…
彼女の圧倒的な積極性は絶対に海外で活動するのに適していると思っていたところ、ものすごく嬉しいニュースが飛び込んできました!
なんと、今飛ぶ鳥落とす勢いのスウェーデンのタラ・バブルファスのコーチにこの4月から就任するとのこと。日本側からの正式発表はまだですが、スウェーデンサイドからの投稿通りなら、もう最高、嬉しい限りです。
鍋倉那美(SBC湘南美容クリニック)
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オルジョフ、道場OPENしたってさ!
レジェンド大野(将平:旭化成)と何度もやり合い、何度もやられていたのが印象的な、アゼルバイジャンのレジェンド・ルスタン・オルジョフ。
ついにこの3月に自分の道場をOPENしたようです。最近のアゼルバイジャンは柔道選手の勢いも国の柔道熱も物凄いので、きっと生徒も沢山集まり、儲かることでしょう。
この道場からどんな選手たちが育っていくのか、凄く楽しみです。
編集部補足
「せっかくなので編集部イチオシのオルジョフの名場面、通称『オルジョフ飛行機』の動画をご紹介します。現地ではオルジョフはかなりのスーパースター、そのオルジョフにいつも勝利する大野将平は神のような存在として扱われているそうです。」
ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)
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韓国の道場はどうかな?
一昨年色々と物議を醸した、というか私から言わせれば勝手な因縁に巻き込まれた韓国のイ・ヘキョン。
昨年引退してパートナーと一緒に道場をOPEN。いつもやさしそうな笑顔のヘキョンが先生だったら、私も柔道やろうかな(笑)。
編集部細足
「2023年アジア競技大会において、相手を故意に殴ったとして反則負け、ネットでバッシングを受けました。普段の戦いぶりを見る限りそのような行為をする選手ではなく、エキサイトしている状況ではなかったため、不可抗力の可能性が高いと思われます。」
イ・ヘキョン(韓国)
現役なのに道場をOPENするの!?
グランドスラム・タシケント(ウズベキスタン)で小野日向(日本体育大2年)選手との激闘を制し、優勝したラマザン・アブドゥラエフ(ロシア)。
彼も今年になってから自分の道場をOPENしました。
一から道場を作っている様子も投稿してくれていて、興味深いです。
ラマザン・アブドゥラエフ(IJF)
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アゼルバイジャンチームが日本の強化合宿に参加!
コタロフスキこと佐々木浩太郎さんが、アゼルバイジャンの一軍選手とジュニアの選手を大勢連れて日本に来てくれました。
日本のシニア選手の強化合宿に合わせた来日のようで、半端じゃない報道陣の数だったようですね。
地元開催のグランドスラムには出なかったのに(笑)。
ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)
ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)
佐々木浩太郎(コタロフスキ)
アゼルバイジャン・ジュニア・カデチームのコーチングスタッフを務める。弟は81kg級の佐々木健志(ALSOK)。
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永山竜樹の食事会は超豪華!パート2

先月のグランドスラム・バクーで永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)選手とコタロフスキさん、パリ五輪金メダルリストのゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)とヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)、アリナ・ブーン(ドイツ)、エリザヴェト・テルツィドゥ(ギリシャ)という超豪華な食事会の様子をお届けしましたが、今回はその第2弾!!
今回はアゼルバイジャンの2人を招待する側だったようです。今回はアゼルバイジャンチームから、前回いなかった60kg級のバラバイ・アガエフと73kg級のヤシャル・ナジャフォフも参加。
またしても最高な写真を提供してくれました。相変わらず交流力凄まじいな!
こちらのお店は永山選手の弟さんのジンギスカン店だそうで、皆ジンギスカンと蟹をバクバク食べていたようです。その中でも特に食い付きが良かったのが「いくら」だったそう(永山選手談)。海外の人でも生モノ食べられるんですね。ちょっと意外です。
永山選手、今回もナイス情報と画像の使用許可をありがとうございます。
ジンギスカンと蟹料理のお店「Caen」(店舗HP)
永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)
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バラバイ・アガエフ(アゼルバイジャン)
ヤシャル・ナジャフォフ(アゼルバイジャン)
一方その頃ウズベキスタンでは⋯
2月終わりから3月頭にかけてウズベキスタンで開催されたグランドスラム・タシケント。
開催後には国際合宿があり、ロシアやタジキスタン、中国の強豪が多数参加していたようです。
こちらはその際のインタビュー動画(質問内容は下記)。
Q.知っているウズベキスタン語は?
Q.好きなウズベキスタン料理は?
Q.ウズベキスタンの誰と戦ってみたい?
今週の誕生日!
3月10日はデニス・ヴィエル(モルドバ)の誕生日でした。
先日のグランプリ・アッパーオーストリアでは、自身の代名詞でもある素晴らしい足技(今回は右小内刈)で木原慧登(東海大1年)選手を破りました。そのあとすぐに負けてしまったけれど、その存在感はピカイチです。
階級を上げたばかりだし、まだまだ頑張ってくれるでしょう。
デニス・ヴィエル(モルドバ)
続・沙羅ちゃん追い記事
先週の記事で朝比奈沙羅(フクデン)選手がいきなりジョージョアへ行った時のことを書きましたが、なんと3月16日に開催された東京都柔道選手権に出場してくれました!
ハッシュタグ#復帰と書いてあり、ついに本格復帰かととてもワクワクして応援していたのですが⋯。
準優勝した島田美穂(ALSOK)選手に旗判定2-1で惜しくも敗れ、本戦進出はならず⋯。
また試合に出場してくれるとのことなので、引き続き応援していきます!!
朝比奈沙羅(フクデン)
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来月はとんでもなく熱い戦いが待っているYO!!!!
来月4月は国内では世界選手権の最後の予選となる全日本選抜体重別選手権、そして真の日本一を決める、全日本女子柔道選手権と全日本選手権が開催されます。
海外では各大陸選手権が開催予定でワクワクが止まりませんが、そんななか、IJFがテディ・リネール(フランス)の動画をUP。
自ら完璧に投げられる動画、なかなか潔し。好きです。
欧州選手権に出てくるかなぁ⋯。世界選手権での対決あるのかなぁ⋯。と妄想が止まりません!
テディ・リネール(フランス)
今週は以上!
次回のイチオシ女子柔道家は70kg級と78kg級をお送りします。
来週もよろしくお願いします!
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