【レポート】「進学校の金鷲旗」は文武両道杯に続いて、浜松西高が優勝/第31回一橋大学有備館杯争奪高校生招待柔道大会(寄稿)

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文責:主催者
編集:eJudo編集部

第31回一橋大学有備館杯争奪高校生招待柔道大会

第31回大会の参加者

2024年7月に開催を予定されていた当大会であったが、台風のため延期。第31回大会は時期を変え、2025年3月23日に講道館にて開催されることとなった。一橋大学柔道部とそのOB会である「一橋柔友会」が共催、参加資格があるのは「文武両道に励んでいる進学高校」。

「進学高校の金鷲旗」を目指している今大会には、全国から合同チーム含め29校30チームが参加した。ルールは、「5人制勝ち抜きの団体戦」「勝敗を決するのは技有、または指導差2以上」「大将戦同士が引き分けの場合はそのままGSにより勝敗を決する」。中学3年生の出場は認めるものの、「中学生と試合の場合は絞め技、関節技を認めない」という申し合わせ事項を採用した。

大会は30チームが3校、あるいは4校に別れて予選リーグを行い、各リーグの1位校が決勝トーナメントに進むという形で行われた。

決勝トーナメント1回戦

浦和高〇1人残し△東海高A

準々決勝

洛南高〇2人残し△新発田高
海城高A〇1人残し△宇都宮・本庄東合同チーム
浜松西高〇3人残し△春日部高A
浦和高〇1人残し△世田谷学園高

準決勝

洛南高〇4人残し△海城高A
浜松西高〇3人残し△浦和高

決勝

浜松西高〇1人残し△洛南高
(先)岡本広大△縦四方固〇浦崎隆一郎(先)
(次)松原凛太郎×引分×浦崎隆一郎(先)
(中)福井蓮王〇腕緘△朝田浩代(次)
(中)福井蓮王△大外刈〇上田大地(中)
(副)鈴木瑛太×引分×上田大地(中)
(大)杉本晴哉〇合技△坂口優翔(副)
(大)杉本晴哉〇内股△寺村颯太(大)

決勝戦は、ともに本大会初出場ながら優勝候補と目されていた2校の対戦となった。
先行に成功したのは洛南高。作戦通り先鋒浦崎崎隆一郎、中堅上田大地の勝利でで流れを作って後衛2人に繋ぐ。あとのない浜松西はここで絶対的エース杉本晴哉が登場。まずは敵方の副将坂口優翔から合技で一本勝ち。エース対決となった大将同士の一番も内股一閃、まさに格の違いを見せつけるという体で一本勝ち。この2人を抜き去る活躍をテコに、浜松西高が、12月の文武両道杯全国高校柔道大会(全日本柔道連盟主催)に続く栄冠を勝ち取った。

成績上位者、および大会主催者による入賞校と運営メンバーの紹介は下記。

成績上位者

(エントリー30チーム)
優 勝:浜松西高
準優勝:洛南高
第三位:浦和高、海城高A

優秀選手
鈴木瑛太(浜松西高1年)、朝田浩代(洛南高2年)
轟悠希(浦和高2年)、塚本峻(海城中3年)
小島頼宗(春日部高1年)、山田幹太(世田谷学園高2年)
茂木優弥(本庄東高2年)、影山裕高(東海高2年)
佐藤颯太(新発田高2年)

5人抜き達成者(8名)
大久保太樹(新発田高1年)、王睿杰(東海中3年)
轟悠希(浦和高2年)、牧本悠真(明治学院東村山中3年)
川崎航(逗子開成高1年)、小柳慧太(逗子開成高1年)
秋山譲(海城中学3年)、渡邊悠生(宇都宮高2年)


上位入賞チーム、運営者紹介

優勝した浜松西高

【主催者より】優勝は浜松西高。渥美文宏監督は、「初めての勝ち抜き戦ということで、生徒たちはとても良い経験をさせていただきました。決勝戦では強豪洛南高校相手に2人リードをされる中、逆転で勝つことができ、大変嬉しく思います。普段の試合とは違う勝ち抜き戦の醍醐味を味わうことができました。これからも文武両道を掲げて精進していきたいと思います。」と力強く語ってくれました。

準優勝の洛南高

【主催者より】準優勝は洛南高。間嶋豪監督は「2位ということで悔しい結果ではありますが、良い経験をさせていただきました。特に、浜松西高校さんはエースの杉本選手を軸に粘り強い柔道を展開されていて、とても練度の高いチームでした。そういったチームと対戦できたことを光栄に思います。一橋大学有備館杯への参加は今回が初めてで、出場を非常に楽しみにしていました。柔道も勉強も頑張る子達が沢山いること、そして柔道を楽しんで取り組んでいる様子が大変印象的でした。我々は、“文武両道を志して入部してきた生徒が、経験者も未経験者も互いに認め合いながら目標を持って主体的に取り組むチーム”を方針として、また柔道におけるチーム目標を個人、団体共にインターハイの出場としています。柔道、学習ともに京都を引っ張る存在となれるよう今後も精進していきたいと思います。」と今後の抱負を語ってくれました。

3位入賞の浦和高

【主催者より】決勝トーナメントでは東海高、世田谷学園高と強豪校との接戦を勝ち抜きました。選手達の粘り強い柔道が印象的でした。

3位入賞の海城高A

【主催者より】6名のメンバーの内、中学3年生が4名という若いチームながら塚本選手、大塚選手を中心に「一本」を取りに行く積極的な試合を展開。見事3位入賞を果たしました。

大会を主催した一橋大学柔道部・一橋柔友会メンバー

過去最多の30チームが参加し、先生方、先輩方のご協力のもと、大会を無事開催できたことに感謝しています。台風での延期はありましたが、その分半年かけて準備を重ね、より良い大会にすることができました。同じ環境で文武両道に励む学生たちが出会い、刺激し合える場を提供できたことが何より嬉しいです。大会に関わって下さった全ての方々に御礼申し上げます。(一橋大柔道部・根川慧)

参加チーム一覧

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