文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

阿部詩、完全復活告げる選抜初V。コンディションは完璧ならずも、「やっていけるな」「こうやって強くなっていくんだな」という手ごたえを感じさせる内容だった。本人もこれで復活なったと感じたのだろう。大森生純を倒した決勝の喜びようは、ご覧いただいた通りかなりのものだった。
本人が試合後語った通り、今大会の難易度は復帰戦のグランドスラム・バクーとは桁違い。当方も大井彩蓮・竹内鈴(坪根菜々子)・大森生純と揃った極めて厳しい組み合わせを見た段階で「勝つこと自体で、『合格』が出せる大会」と内々に基準を設定していたのだが、予想を超えてくる内容だった。どうやらこれまで私たちが見ていた阿部詩はあくまで「未完成だが強すぎる選手」であり、本当に完成していくのはこれから。以後の成長カーブに補助線を引ける大会だった。試合が終わったばかりだが、「拙速は巧遅に勝る」と己に言い訳をして、早出しの評を試みる。制限時間30分。
スポンサーリンク