日時:2025(R7)年4月20日
会場:横浜武道館
取材・文:古田英毅、小林大悟、原輝地
写真:乾晋也、髙野宏治


1回戦
久野ふくみ(関東・神奈川県警察)○縦四方固(0:39)△前田栞那(四国・坂出第一高3年)
久野が右、前田が左組みのケンカ四つ。久野はファーストコンタクトで前田を煽り、潰すと、そのまま「ローリング」から縦四方固で抑え込む。39秒「一本」。

小林未奈(東海・愛知県警察)○優勢[僅差2-1]△竹村安生(近畿・兵庫県警察)
小林が左、竹村が右組みのケンカ四つ。両襟で組み留めて圧力を掛けたい竹村に対し、組み際に先に担ぎ技を仕掛けて手数志向の小林という構図。2分30秒に、小林の左背負投が掛け潰れと判断され偽装攻撃の咎で「指導1」が与えられる。その後は小林の担ぎ技で先行。この手数が評価される形で残り6秒、竹村に消極的試合姿勢の咎で「指導1」。技によるスコアが入らぬまま5分間が終わった。旗は、攻め続けた小林の攻勢を審判2人が支持した。

角田夏実(推薦・SBC湘南美容クリニック)○優勢[僅差3-0]△鋳山真菜実(四国・生光学園高2年)
6階級差。登録体重は角田が53キロ、鋳山は90キロという無差別ならではの対戦。組み手は角田が左、鋳山が右組みのケンカ四つ。双方一手目に慎重、切り離しを続けて38秒両者に「取り組まない」咎による「指導」。角田は周囲を旋回。一手目のアプローチを引き手、釣り手、袖、襟と変えながら接近離脱を繰り返して刃の入れどころを探る。1分58秒には腕挫十字固、1分29秒には両袖の巴投、片襟でアプローチした3分1秒には両袖の巴投に滑り込み、直後鋳山に消極的試合姿勢の「指導2」。角田は以降も一手目を変えながらヒットアンドアウェイで攻め続け、3分半過ぎには巴投から腕挫十字固に繋いであわやという場面も作る。3分49秒双方に「取り組まない」咎による「指導」。角田攻め続け、最後は巴投、送襟絞、腕挫十字固と繋いで攻めたところで終了ブザー。旗は3本が角田に揃った。

大森恵花(東京・早稲田大4年)○足車(2:27)△伊藤彩乃(北海道・網走刑務所)
大森が左、伊藤が右組みのケンカ四つ。長身の大森が上から抱え、伊藤が懐の中に入って担ぎ技を狙うという構図。序盤、大森が左小外刈を仕掛けると伊藤はこれを自らの左背負投に変換する良い攻め。これを受けて大森は方針を変え、以降は内側の技を中心に組み立てる。2分27秒、大森が左大外刈を仕掛けると伊藤は体を開いて逃れようとするが、大森はそのまま左足車で投げ切り、豪快「一本」。

2回戦
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