【連載】見る専👀Ayaの場外ケアシステム #032「カニコは”勝って驕らず、負けて腐らず”、ファンテンド引退、マティッチの結婚式」

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著者紹介:Aya

Xの人気アカウント2025judoを運営する、柔道ファン界隈きっての「見上手」。SNS投稿の紹介はもちろん、試合情報に関しても的確なピックアップとわかりやすい紹介が好評、ファンのみならず選手間でもよく知られる。代表選手の中には「これさえ見ていればツアーの流れがわかる」と、このアカウントをウォッチするためにXを始めた方もいるほど。

「ケアシステム」=皆さんご存じの、審判用の試合動画録画・再生システム。技の効果や反則判定のチェックなどに使用されます。正式名称“CARE(Computer Aided Replay)システム”

カニコは「勝って驕らず、負けて腐らず」

スペインで行われたマラガ・ヨーロッパカップ2025に、世界王者であるマトヴェイ・カニコフスキー(IJF)が出場し、圧倒的な強さで優勝を飾りました。 理由は語られていないのですが、カニコフスキーは世界王者にしかつけることができない、赤ゼッケンではなく、いつもの――むしろ少し擦れたようにも見える青ゼッケン姿で畳に立ちました。

大会後、欧州柔道連盟はこんな言葉を添えて彼を紹介しています。

「柔道においても、そして人生においても、チャンピオンであるということはメダルの数ではありません。 それは、謙虚であり続け、探求心を失わず、どんな畳の上でも学ぼうとする姿勢を持つことです。 たとえ、その畳が思いがけない形であなたに何かを教えるものであっても」

まさに「勝って驕らず、負けて腐らず」を体現する男。 カニコフスキーに勝つ術は、果たしてこの世にあるのでしょうか。

マトヴェイ・カニコフスキー(IJF)

IJF公式プロフィール

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