取材:古田英毅・本川由依
写真:乾晋也

グランドスラム東京2025(6日~7日・東京体育館)に臨む日本代表が、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で直前合宿の様子を報道陣に公開。
きょう4日は、初日に試合が組まれる男子重量級と女子軽量級のメンバーが投げ込みや約束稽古、サーキットトレーニングで汗を流し、報道陣の囲み取材に応じた。
男子は90kg級の世界王者対決に注目が集まる。新王者・村尾三四郎(JESエレベーター)は「ここで勝って決めるのが世界選手権への最短・最良ルート」ときっぱり。「世界選手権で『試合を支配すること』が自分の勝ち方だとあらためて実感した。隙のない柔道にさらに磨きをかけて来た」と自信に満ちた表情。

同大会決勝で敗れた昨年の世界王者・田嶋剛希(パーク24)は「気付けば(村尾を想定した)左組みとばかり練習している。90kg級、他の強豪は右組みばかりなのに」と苦笑し、ライバル心を隠さず。「ここで勝たせると、世間は『90kg級は村尾』という扱いになってしまう。勝って『90kg級は面白い』『どちらが勝つかわからない』ライバル関係に持ち込みたい」と腕を撫した。

女子52kg級の阿部詩(パーク24)は復活を果たした世界選手権以来の試合。「次の世界選手権は(7月から変更になって)10月。準備出来る期間をしっかり取れるのは大きい」と、代表内定が掛かる今大会へのモチベーションを語り「まずはしっかり勝つこと」と鋭い眼。強者のオーラを漂わせていた。
この日取材に応じた男子5選手、女子6選手のコメント要旨は下記。
男子
90kg級・村尾三四郎(JESエレベーター)

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