文責:eJudo編集部/小林大悟
78kg級 世界王者3名が参戦、優勝候補はヴァグナー
(エントリー11名)
2021年ブダペスト世界選手権王者で東京五輪でも銅メダルを獲得しているアナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)が参戦。ここに同じく東京五輪の銅メダリストで2度の世界選手権優勝歴があるマイラ・アギアール(ブラジル)、2011年パリ世界選手権王者のオドレイ・チュメオ(フランス)が加わり、世界王者3名が競演する豪華なトーナメントが完成した。ナタリー・パウエル(イギリス)にカレン・スティーフェンソン(オランダ)と水準以上の力を持つ選手が出場しており、僅か11名のトーナメントながら、レベルの高さはまさにグランドスラムのそれである。
優勝候補は第1シードのヴァグナー。昨年来大きく力を伸ばしており、出場者のなかでは頭ひとつ抜けている。4月のグランドスラム・アンタルヤでも好内容で優勝を飾っており、最近力に衰えの見えているアギアールやチュメオでは止めようがないだろう。ヴァグナーの持ち味はなんと言ってもその身体能力の高さ。「しっかり組んで威力のある一発を狙う」という極めてプリミティブ(原始的)な戦型ながら、階級随一のパワーと長身を利した強烈な一撃で、ライバルたちを真っ向から投げつけてしまう。今大会も豪快な投げを連発しての優勝の可能性が高いだろう。
見どころとしては、ベテランのアギアールとチュメオによる準決勝、そしてそこを勝ち上がった選手がヴァグナーを相手にどのような戦い方をするのかを挙げておきたい。
スポンサーリンク