文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta
グランドスラム・ウランバートルの日本代表「採点表」をお届けする。
もっとも重視するのはいつもの通り、己の持てる力をしっかり出せたかどうか。
60kg級 永山竜樹(了徳寺大職) 6.0
成績:優勝
しっかり優勝。4戦すべてで投技を決め、さすがの地力を示した。準決勝までは「勝って当然」の相手であったが破綻なく突破。唯一の山場となった決勝は、ヤン・ユンウェイが永山の地力を嫌って片手で進退。実はこれは永山にとってはありがたく、結果として好きな間合い、やりたい角度からアプローチしては左右いとわず体を回して技を仕掛けられることとなった。早々に一本背負投で「技有」を確保。こうなるとヤンの持ち技は追撃戦には向かず、以降は危なげなし。存分に自己表現が出来ていた。瞬間的なスピードは好調時と比べるとまだまだだが、そもそもの地力で他を寄せ付けなかった大会。復調永山の復帰戦としては少し(相手が)物足りなく感じられるほどだった。
81kg級 永瀬貴規(旭化成) 5.0
成績:3位
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