【ニュース】前評判の高さ裏付ける 佐賀商、意地の準優勝/第98回金鷲旗高校柔道大会

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決勝に臨む佐賀商

第98回金鷲旗高校柔道大会、女子の部で佐賀商高(佐賀)が2年ぶりに決勝進出。体重別の全国高校選手権は3回戦敗退だったが、「大駒の存在」に「層の厚さ」と総合力が問われる今大会で、名門健在を強く印象付けた。

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最強チームと謳われる比叡山高をして「ライバル」(米富和郎監督)と言わしめる今代佐賀商の前評判は極めて高かった。その中核を為すのは、高校1年生にして九州ジュニア最重量級を制した大物・鑄鍋まきと、同準優勝・齊藤優梨花の重量級2トップ。もともとチーム全体が攻撃型、鑄鍋と同じく昨年全国中学校大会を圧勝した(70kg級)田中ひかりも加えたチームは、やはり強かった。

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ベスト8入りするまでの4戦のうち、3戦は1年生先鋒の渡久地莉雛が1人で全試合を賄い、準々決勝の大成高(愛知)戦からは満を持して、なんと先鋒に齋藤を投入。先鋒齋藤、大将鑄鍋という超強力布陣を敷き、この試合は不戦3人の快勝でまとめた。鑄鍋は足の負傷明けであることを考慮して「無理はさせない」(井上安弘監督)とここで下がることとなり「前の齋藤で穴を開け、最後は鑄鍋で勝負」という打倒・比叡山夢のシナリオはなくなったが、準決勝の創志学園高(岡山)戦も中堅田中までで勝負を終わらせ、当たり前のように決勝進出を決めた。

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決勝は比叡山に敗れたものの、1年生・田中が今大会MVPの森田七海を止め、大将に入った常見風羽が高校無差別王者の林桃を抜くなど意地を見せ、ここまで次鋒までしか出ていなかった比叡山と大将同士の対決まで持ち込んだ。

井上安弘監督は「負けはしましたが『鑄鍋に頼らない』とテーマを持った中で、皆がすべてを出し切った。選手が頑張りました」とポジティブに総括。「やれる、という気持ちが高まったと思います」と来るインターハイに向け、手ごたえを感じた様子だった。

井上監督のコメントは下記。

佐賀商・井上安弘監督のコメント
「敗れはしましたが、『鑄鍋に頼らない』と決めて臨んだ中、選手が頑張りました。自信を持ってやってはきましたが、本当にここまでやれた。すべて出し切ったと言っていい戦いぶり、そして結果だったと思います。(―大将配置の鑄鍋選手を途中で下げた)怪我明けで、負荷の高い準決勝以降は無理をさせないほうがいいと判断したのが1つ。そして、鑄鍋抜きで戦わせることでチームを一段成長させたい、底上げしたいという思いがありました。他の選手が鑄鍋がいる、ということで安心してしまっている。これではダメ。ここで鑄鍋を外して戦うことが、必要。これが後から何倍もの成長になって返って来ると判断しました。これで良かったのだと思います。決勝は意地を見せた。鑄鍋抜きで、比叡山さんと大将同士まで持ち込んだ。インターハイに向けて「やれるぞ」という気持ちが高まったと思います。(―鑄鍋選手という素材、監督の目から見て?)世界を狙える逸材だと思っています。団体戦を戦うことで、さらに一段強くなれると思っています」

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