戦前の「高専柔道」の系譜を引く全国七大学柔道優勝大会(通称「七帝戦」)が、コロナ禍の中断を経て3年ぶりに復活。2日から3日まで宮城県武道館(仙台市)で行われた第71回大会は、男女ともに北海道大が優勝を飾った。
15人制の抜き試合で争う男子、北海道大は11人で出場の名古屋大を七人残しの大差で破る好スタート。準決勝では九州大との競り合いを七将・石田舜也(千葉高)の二人抜きで抜け出し、三人残しで勝利を収める。東北大を畳に迎えた決勝は、1人差ビハインドで登場した七将・澤田啓太(瑞陵高)がここまでの2試合で9人を抜いている敵方の抜き役・二階堂裕斗(秋田高)を引き分けで止める殊勲。ここで流れを掴むと、タイスコアで迎えた四将同士の対決で藤井甚平(寿都高)が貴重な一人抜き。最後は副将石田が敵方の大将小寺璃之(会津高)を抜いて、二人残しで優勝を決めた。
男女それぞれの順位と、男子準決勝以降の対戦詳細、女子の結果は下記。
男子
【成績上位者】
優 勝：北海道大学
準優勝：東北大学
第三位：東京大学、九州大学
【準決勝】
北海道大学〇三人残し△九州大学
(先鋒)桑村賢和×引分×野中匠(先鋒)
(次鋒)里信修△―〇原拓己(次鋒)
(三峰)横森幸喜×引分×原拓己(次鋒)
(四峰)門馬嵩洋〇―△小林宏明(三峰)
(四峰)門馬嵩洋×引分×大谷崚人(四峰)
(五峰)坂田唯織〇―△竹綱俊祐(五峰)
(五峰)坂田唯織×引分×内海瑛作(六峰)
(六峰)石川雄大×引分×甲斐光(七峰)
(七峰)藤井甚平×引分×梅野磨比流(中堅)
(中堅)玉本祐一郎×引分×清水寛司(七将)
(七将)石田舜也〇―△長塚真輝(六将)
(七将)石田舜也〇―△濱村康平(五将)
(七将)石田舜也×引分×新貝海斗(四将)
(六将)田中裕人×引分×玉重智也(三将)
(五将)澤田啓太×引分×吉田弘一郎(副将)
(四将)羽成幸祐×引分×松永元達(大将)
(三将)北川大樹
(副将)國次英輔
(大将)大脇涼雅
東北大学〇二人残し△東京大学
(先鋒)門馬友規×引分×堂下陽風(先鋒)
(次鋒)菅原優人〇―△宮部壮貴(次鋒)
(次鋒)菅原優人×引分×小笠原優(三峰)
(三峰)脇野辰之進×引分×中岡敬登(四峰)
(四峰)北山浩一郎×引分×古川裕也(五峰)
(五峰)菅原薫×引分×岡本雄揮(六峰)
(六峰)津田光平×引分×重松明芸(七峰)
(七峰)小寺璃之△―〇幸田一徹(中堅)
(中堅)二階堂裕斗〇―△幸田一徹(中堅)
(中堅)二階堂裕斗〇―△犬井凱(七将)
(中堅)二階堂裕斗〇―△世羅文哉(六将)
(中堅)二階堂裕斗×引分×米山侑輝(五将)
(七将)吉永健斗△―〇末広多聞(四将)
(六将)花川理玖×引分×末広多聞(四将)
(五将)茂木保志△―〇石川諒(三将)
(四将)石田善史〇―△石川諒(三将)
(四将)石田善史×引分×山路琉月(副将)
(三将)千葉健太郎×引分×小柳太一朗(大将)
(副将)菊地庸太
(大将)有本風馬
【決勝】
北海道大学〇二人残し△東北大学
(先鋒)横森幸喜△―〇菅原優人(先鋒)
(次鋒)長尾昂明×引分×菅原優人(先鋒)
(三峰)桑村賢和×引分×花川理玖(次鋒)
(四峰)石川雄大〇-△有本風馬(三峰)
(四峰)石川雄大×引分×石田善史(四峰)
(五峰)坂田唯織×引分×津田光平(五峰)
(六峰)北川大樹△―〇菅原薫(六峰)
(七峰)門馬嵩洋×引分×菅原薫(六峰)
(中堅)田中裕人×引分×北山浩一郎(七峰)
(七将)澤田啓太×引分×二階堂裕斗(中堅)
(六将)里信修〇―△吉永健斗(七将)
(六将)里信修×引分×千葉健太郎(六将)
(五将)玉本祐一郎〇―△茂木保志(五将)
(五将)玉本祐一郎△―〇脇野辰之進(四将)
(四将)藤井甚平〇―△脇野辰之進(四将)
(四将)藤井甚平×引分×門馬友規(三将)
(三将)國次英輔×引分×菊地庸太(副将)
(副将)石田舜也〇―△小寺璃之(大将)
(大将)羽成幸祐
女子
【成績】
優 勝：北海道大学
準優勝：京都大学
第三位：九州大学
第四位：東京大学
【リーグ戦】
京都大学〇一人残し△九州大学
北海道大学〇二人残し△東京大学
北海道大学〇二人残し△京都大学
九州大学〇一人残し△東京大学
北海道大学〇二人残し△九州大学
京都大学〇二人残し△東京大学
【決勝】
北海道大学〇一人残し△京都大学
(先)松倉光里〇不戦△
(先)松倉光里△―〇中吉理恵(中)
(中)後藤飛名×引分×中吉理恵(中)
(大)若月凛〇―△オウ ソウリン(大)
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