【プレビュー】渡名喜が絶対の優勝候補、豪華陣容の57kg級も本命は舟久保/グランドスラム・ハンガリー2022第1日女子(48kg級、52kg級、57kg級)

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48kg級 渡名喜風南が絶対の優勝候補

渡名喜風南

(エントリー24名)

東京五輪銀メダリストの渡名喜風南(パーク24)がエントリー。当初は世界選手権における最大のライバルと目されるシリーヌ・ブクリ(フランス)も出場予定だったが、選手とスタッフ数名に新型コロナウイルス症状が出たとのことで、チームごと欠場となった。これによりトーナメントは完全な渡名喜の一強構図。フリア・フィゲロア(スペイン)、ガンバータル・ナランツェツェグ(モンゴル)、シラ・リショニー(イスラエル)、ミリツァ・ニコリッチ(セルビア)など上位に座る強豪は出場しているものの、いずれも渡名喜とはかなりの力の差がある。

国内のファンの見どころは渡名喜の戦いぶり自体ということになる。特に選抜対級別で見せた新モード、地力を生かした接近戦を海外勢相手にどのように用いるのかに注目したい。組み合わせにおける最初の山場は準々決勝のアンドレア・ストヤディノフ(セルビア)、あるいはカタリナ・メンツ(ドイツ)との試合。勝利自体は確実だが、変則潜り技系のストヤディノフが勝ち上がってきた場合には、渡名喜がどのように料理するのかに特に注目したい。

海外勢の対戦カードとしては、プールB準々決勝のフィゲロアvsガンバータルに注目。いずれもパワーを前面に押し出した力強い柔道が持ち味であり、正面から力と力がぶつかり合う、迫力のある勝負が期待できるはずだ。

ほか、注目選手としてはマリア=セリア・ラボルデ(アメリカ)の名前を挙げたい。この選手は2014年チェリャビンスク世界選手権3位(当時はキューバ国籍)の実力者。長く国際大会に出場していなかったが、今年突如としてアメリカに国籍を移して復帰。パンナム選手権では3位を獲得している。年齢やブランクの長さを考慮すると上位に定着することは厳しいと予想されるが、今大会でどのような戦いを見せるのか、注目したい。

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