グランドスラム・ハンガリー大会は9日、大会第2日目の男女合わせて4階級の競技を行い、男子は73kg級でヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)、81kg級でギルヘルム・シミット(ブラジル)がそれぞれ優勝を飾った。日本からは81kg級の世界選手権代表藤原崇太郎(旭化成)が出場、3回戦で棄権して入賞はならなかった。
ヘイダロフは4月の欧州選手権で優勝、勢いを持ち込んだ格好でこの日は準決勝まですべて本戦4分間以内に勝負をつけての勝ち上がり。優勝候補同士の対決となった大一番、東京五輪2位のラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)との決勝は序盤攻勢を許すも粘り強い技出しで体力勝負に持ち込み、GS延長戦1分17秒には首抜きを強いて2つ目の「指導」を獲得。最後はGS延長戦2分22秒、シャヴダトゥアシヴィリの支釣込足を捩じり返しての隅落「技有」で勝負を決めた。相手の技を己の技に変換し、「際」に突進を刷り込み、時に己の隅返から頭支点で内股に繋いでと、この人らしいしつこさが良く表れた大会だった。
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