取材:古田英毅、eJudo編集部
写真:乾晋也、辺見真也
今年の学生柔道日本一を争う全日本学生柔道体重別選手権大会が1日、日本武道館で開幕。初日の男子は軽量4階級の競技が行われた。
この日の最激戦階級と目された81kg級は、5月の全日本強化選手選考会を制している老野祐平(帝京平成大3年)が初優勝。初戦(2回戦)から菅原幸大(日本体育大3年)とマッチアップする厳しい組みあわせだったが、ここをGS延長戦の背負投「一本」でしっかり突破。2つの一本勝ちを経て迎えた準決勝は、昨年度王者の北條嘉人(日本大3年)との総試合時間8分を越える熱戦を袖釣込腰「技有」を得て勝ち抜け。高校3年時のインターハイ決勝の再戦となった決勝では、竹市大祐(国士舘大3年)を1分16秒、豪快な大外返「一本」に仕留めた。
戦後は「相手を動かして、組み手と足技を連動させる自分の柔道が生きた」と試合を振り返って充実の表情。「まだ講道館杯で100パーセント勝てるかどうかはわからない。これを100パーセントに近づけていくことがこれからの課題」と、早くも次の戦いを見据えていた。
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