第4日リアルタイム戦評(男子81kg級、女子63kg級)/タシケント世界柔道選手権2022

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男子81kg級 永瀬貴規(旭化成) 3位

【2回戦】永瀬貴規〇GS技有・谷落(GS0:48)△ヌグザリ・タタラシヴィリ(UAE)

2回戦、永瀬貴規がヌグザリ・タタラシヴィリから谷落「技有」

永瀬が右、タタラシヴィリが左組みのケンカ四つ。双方上体を屈しての圧の掛け合いとなるが、永瀬の上から肘を入れる釣り手が凄まじく強い。タタラシヴィリは低い大内刈でなんとか試合を流すが、この釣り手に苦慮。手をまったく利かせられず、なかなか打開策を見いだせない。永瀬は窮した相手のリアクションに合わせて巧みに引き手で袖を得、大内刈、小内刈、内股と入れてじっくりアクセルを踏むタイミングを探る。2分40秒には我慢出来なくなったタタラシヴィリが釣り手を切り離して離れてしまい、「取り組まない」咎による「指導」。しかしタタラシヴィリは残り1分半を過ぎたあたりから両手で永瀬の釣り手を切り、そのまま釣り手で背を抱いては時計回りの浮落で振る策に出る。手ごたえを感じたかこれを繰り返すこと数度、永瀬が潰れたところで、3分12秒永瀬に消極的試合姿勢の「指導」。タタラシヴィリがこれを繰り返して展開を留保、試合はGS延長戦へ。GS延長戦22秒、永瀬に組まれて窮したタタラシヴィリが両手を離して内股に潰れ、偽装攻撃で「指導2」。以後もタタラシヴィリは両手で切っては内股の掛け潰れを繰り返す。永瀬は粘り強く組んでは右小外刈でチャンスを探るが、組み際の右小外掛で相手を潰した直後のGS延長戦48秒、なぜか永瀬の側に消極的試合姿勢の「指導2」。直後、永瀬は引き手で袖を絞り、釣り手で背中を掴むと右小外掛の形で相手の裏に体を捨てる谷落。引き手を相手の腹ごしに引いて体を縛り、やや遠目を狙って崩すことで相手の動きを制動。叩き落して「技有」。

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