【レポート】増山香補が優勝、五輪王者ベカウリに初勝利/グランドスラム東京2022・男子90kg級

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写真:乾晋也・辺見真也/IJF
文:古田英毅・eJudo編集部

【準決勝まで】

9月から復帰したラシャ・ベカウリ。タシケント世界選手権に続く実践の場に、このグランドスラム東京を選んだ。

東京五輪の金メダリスト、ラシャ・ベカウリ(ジョージア)が参戦。ジョージアの一線級は2週間後のワールドマスターズに備えて休養、あるいは国際合宿の参加のみで大会へのエントリーは避ける傾向にあったのだが、この人の思考と振る舞いはやはり少し違う。五輪以降のワールドツアー出場はタシケント世界選手権に続いてこれが2大会目。レアキャラ化していた超大物のエントリーで、90kg級は大いに盛り上がった。同銀メダリストのエドゥアルド・トリッペル(ドイツ)も参戦し、優勝の難易度は男女14階級中随一。

迎え撃つ日本勢は増山香輔(パーク24)、村尾三四郎(東海大4年)、ベイカー茉秋(日本中央競馬会)、向翔一郎(ALSOK)という陣容。増山はジュニア時代からベカウリに3連敗中、メダル獲得が有望視された10月のタシケント世界選手権でも予選ラウンドの直接対決で蓋をされてしまっており、因縁の相手に地元でのリベンジなるかが特に注目を集めた。

ベカウリ順当にベスト4入り、日本勢からは増山と村尾がプール勝ち抜け

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