エントリーは43名。「階級概況・勢力図」で示した予想からのシード選手配置の変更はなし。
シードから漏れた強豪の配置を確認していく。ドローの結果、テディ・リネール(フランス)がプールB上側のオドフー・ツェツェンツェンゲル(モンゴル)の山、グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)がプールB下側の斉藤立(国士舘大4年)の山、タメルラン・バシャエフ(中立選手団)がプールA下側の影浦心(日本中央競馬会)の山、イナル・タソエフ(ロシア)がプールD下側のロイ・メイヤー(オランダ)の山に、それぞれ配された。
優勝候補グループはタソエフを除く「6分の5」が上側の山に詰め込まれることとなったということになる。極端に上側に重心の寄ったトーナメントである。
日本代表選手は、2人とも厳しい組み合わせ。
斉藤は順当ならば、3回戦でツシシヴィリ、準々決勝でリネールとの対戦が組まれる。現在の斉藤の実力ならばどちらも勝てない相手ではないと読むが、少なくともかなり競った内容になることは確実だ。
ツシシヴィリ戦は、相手が左組みベース(※両組み)の選手のため圧を効かせやすい一方、強烈な袖の絞りで釣り手を落とされてしまうと、途端に苦しくなってしまう可能性もある。国内でこのパターンに陥ることは少ないが、過去の対戦では、敗れたアンディー・グランダ(キューバ)戦が近い構図だった。この試合に関しては、斉藤の釣り手が攻防の最前線になると考えてよいだろう。
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