文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta
最強の挑戦者現る、ジュリア・トロフアが強かった
78kg超級決勝は総試合時間11分13秒という熱戦。素根輝のコンディション云々を越えて、ジュリア・トロフア(フランス)が強かった。この階級の第1トピックだ。勝ち上がりの筋目の良さはレポート記事でお伝えした通り。もともと組み手も技も上手く進退の質は高かったが、今大会で一気の躍進。質の高い柔道をしていた選手が、体が出来上がったことで一気にブレイクしたという構図だった。フィジカルが閾値を超えた瞬間、突如跳ねた。体の厚みが一段も二段も増していた。同国の世界王者ホマーヌ・ディッコが、フィジカルが落ちるなり柔道の質の低さを露呈し、初戦敗退に終わったこととは対照的だった。
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