【eJudo’s EYE】4人の内定は極めて妥当も制度設計は曲がり角、次代の旗印は「より多くの選手にチャンスを」であるべき/パリ五輪日本代表内定

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文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

強化委員会終了後、4名の代表内定を発表する強化陣。左から増地克之女子監督、金野潤強化委員長、鈴木桂治男子監督。

4人の選出自体は妥当

既報の通り、29日に全日本柔道連盟(全柔連)が強化委員会を開催。「早期内定制度」に基づき、角田夏実、阿部詩、新添左季、阿部一二三の4人をパリ五輪日本代表に内定した。

まず、現在の制度に則ってこの4人の選出は妥当。「ドーハ世界選手権優勝と、2番手以下との大きな差」というハードル設定も、各階級における「大きな差」という実情評価も適切である。ある委員から呈された「ハードル設定(ドーハ世界選手権の優勝が具体的な条件になること)は事前に示されるべきではなかったのか」とのリマークはこれも真っ当だが、いまこの時点、各階級ともに2番手以下の逆転があり得ない状況では、選ばない理由がない。選出は支持できる。

制度設計は曲がり角

ただし。のっけに「現行の制度に則って妥当」という条件節つきで書き出した通り、制度設計自体は大いに考える余地あり。ロンドンーリオ期に骨組みが出来上がり、リオー東京期にアップデートを繰り返して出来上がったこの代表選考システムはそろそろ曲がり角に来ている。パリが終わったら1度立ち止まったほうがいい。もし代表選考制度を変えないのであれば、土台になる派遣制度(代表候補者の国際大会への派遣)のほうを変えるべきだ。

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