【eJudo’s EYE】仕上がっていないが底力は健在、「見せる」したたかさはさすが／テディ・リネール稽古所見

文責：古田英毅
Text by Hideki Furuta

→【参考】リネールが東海大で稽古公開「パリで金メダル、ロスまで現役」

稽古所見

約50回目の来日、国士舘大などでも稽古を積んで来たリネールは、この日が約2週間の滞在の最終日。前述の通り、乱取りは軽めだった。左手首や足首をがっちりテーピングでケアしながら、5分×5本のみ。3本連続のあとに5分のインターバルを入れて1本、さらに5分休憩を入れて最後の1本。相手は100kg級の森田和志(3本)、100kg超級の宮崎颯音(1本)、100kg超級の高田遼真(1本)。滞在中激しい稽古を繰り返していたという中村雄太の申し出は、インターバルに入る間ということもあってか、断っていた。