文責:eJudo編集部・小林大悟
48kg級 渡名喜風南と角田夏実が激突、間合いと消耗度が勝敗分ける
第1シードで昨年のブダペスト世界選手権王者の角田夏実(了徳寺大職)と第2シードで東京五輪銀メダリストの渡名喜風南(パーク24)が優勝候補。
両者の直接対決はこれまでなく、実現すれば今回が初顔合わせとなる。相性的には恐らく角田が有利。渡名喜の柔道のベースは厳しい組み手に連動した足技だが、組み手争いは角田にとっても巴投を仕掛けやすいフィールド。もし角田が巴投を連発出来るようだとその時点で渡名喜にとっては相当に苦しい戦いになるはずだ。加えて、今回が初対戦であることも角田に利すると予想される。角田の柔道は巴投と関節技主体の極端な変則スタイルのため、初見での対応は難しいはず。ただし、巴投を仕掛けるには最低限の間合いが必要となる。渡名喜としては組み手に拘りすぎず、体の強さと小回りの良さを生かして近い間合いで勝負したいところ。渡名喜が角田の懐内の位置をキープできるようであれば、逆にこれは渡名喜有利の展開となるはずだ。
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