【eJudo’s EYE】抑えた進退が地力引き出す、最後まで「勝ち残った」永山/ブダペスト世界柔道選手権2025 第1日「評」(男子60kg級)

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文責:古田英毅

「勝ち残った」永山、ついに世界の頂点に立つ

決勝、永山がホマン・ヴァラディエ=ピカール(フランス)から左袖釣込腰「技あり」

既に初日の全体評で書かせていただいた通り、世界選手権で勝つには「強さ」と「物語」(eJudoではしばしば「文脈」と言う言葉でこれを表現する)の2つを満たすことが必要だと思う。「強さ」は大前提、その上で、出来ればその日単発ではなく長いスパンで世界選手権に対する文脈を抱えていなければならない。もちろん物語を持たずとも勝つことは出来るが、それには、このハンデを弾き返すくらいの圧倒的な強さが必要だ。

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