【談話】「パリ五輪までのテーマは『あの感動をもう1度』、手術した肩は順調に回復」52kg級・阿部詩選手/タシケント世界柔道選手権2022

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タシケント世界選手権(10月6日~13日)に向けて味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿中の女子代表選手が13日、報道陣の合同取材に応じた。

52kg級代表の阿部詩(日本体育大4年)は、この世界選手権を「パリ五輪に向けていちばん大切な大会」と位置付け。「あの感動をもう1度」と定めたパリ五輪までのテーマも披露して、気合い十分の様子だった。
東京五輪後に手術した両肩は順調に回復。五輪までは「抜けてしまわないよう、常に力を入れていた」と極端に制限がある状態で戦っていたことを明かし、「こんなにも不安なく柔道が出来るのは久しぶり」とコンディションの良さを強調していた。

コメントの要旨は下記。

阿部詩選手コメント「テーマは“あの感動をもう1度”

代表合宿で稽古する阿部詩。 (提供:全日本柔道連盟)

パリ五輪に向けて「いちばん大切な大会」

―― 世界選手権まで1か月を切った今の心境、状態は。

今のところは怪我もなく順調に練習を積めていると思います。(-7月の時点で肩の状態は「8割くらい」と。今は100点?) 手術から1年。かなり痛みも消えて、だいぶ良くなりました。疲労が溜まると結構影響してくるんですけど、それがなければ(100点に近い)。筋力も、4月と比べるとだいぶ戻ったかなと思います。

―― 7月のグランプリ・ザグレブ後、この夏はどう過ごしましたか。

稽古の日々という感じです。足技や、組み手のパターンを1つ増やすという課題を意識しながらやっていました。だいぶ練習の中でも出せるようになってきたので、あとは世界選手権で実際に使えるかどうかですね。(―秘密の技は?)特にないです。

―― ライバルは。

52kg級すべての選手がライバルだという気持ちで戦います。(-次の五輪の舞台はパリ。フランスのブシャー選手とはどんな戦いになりそうですか?)投げて、技のポイントで勝つというのがあまり出来ない選手というか、最後の「際」が上手い選手。そこをそれでもしっかり投げて、ポイントを取って勝ちたいという気持ちはあります。相手の対策をするというよりは、技を高めたり、どう対応されてもしっかりポイントを取り切ることを意識したり、自分自身を鍛えることで勝ちに繋げたいと思っています。

―― この世界選手権は、どんな意味を持つ大会ですか。

パリ五輪に向けていちばん大切な、重要な大会になると思います。

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