文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta
史上稀に見る圧勝、格が違った角田
角田夏実は格が違った。持っているロジックのレベルが他と隔絶している。48kg級世界は大物がごっそり抜けて史上稀に見るレベル低下状態にあるが、この事情と角田の「常態」の48kg級にあっても世界一レベルの強さがクロス。ちょっと、止められる状態ではなかった。全試合一本勝ち、もっとも時間が掛かった決勝ですら僅か2分15秒。そして決勝以外はすべて得意の巴投と腕挫十字固だけで勝利。危ない場面がないどころか、もはや角田の仕掛けを相手が止めるという絵すら稀。「待て」が掛かれば、ほう頑張ったな、という域。攻めれば掛かる入れ食い状態だった。
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