文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta
全国高等学校柔道選手権の名物である、主催者によるシード校選抜制度がなくなった。ご存じの通りこの大会は、主催者が「当年の強いチーム」をシード校に選ぶのが伝統。目利きたちがブロック大会や大規模招待大会の成績や内容を精査し、過去の実績に囚われず“今年強いチーム”8校をピックアップする。とかく見た目の公平性ばかりが重視されがちな現代にあっては珍しいほど本質的な制度だったのだが、これがなくなってしまった。
今年のシードは4校のみ。昨年度大会の準決勝進出チームが機械的に選ばれる。
よって今年の男子団体戦シード校は既に大牟田高(福岡)、東海大相模高(神奈川)、作陽高(岡山)、木更津総合高(千葉)と決まっている。四つ角のどの位置に入るかも抽選で決められ、シード順位はつかない。他校はインターハイと同じ制限(同ブロック所属校は3回戦まで対戦しないなど)はあるが、基本的には完全抽選で配置が決まる。
というわけで、今年はeJudo名物の「団体戦シード校予想」の意味がなくなってしまった。
とはいえ毎年ご好評をいただいている人気企画をここでバッサリ止めてしまうのは寂しい。ここで今年の勢力図を確認しておくためにも、そして2/18(土)に迫った抽選会の、おそらくかなり偏りが出るであろう組み合わせ結果を楽しむためにも、恒例の主観ピックアップはそれなりに意味のあることだと考える。男子に関してはこの時点で「eJudo版シード校」を選んでみたいと思う。
四つ角シードはすんなり確定、V候補筆頭は国士舘
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