取材・文:古田英毅・eJudo編集部
写真:乾晋也・小美紀太郎・辺見真也
今季のIJFワールドツアー最終戦となるグランドスラム東京2023が2日、東京体育館で開幕。初日の女子は3階級の競技が行われた。
鍔迫り合いが続くカナダのパリ五輪代表争いが注目された57kg級は、出口クリスタ(カナダ)が素晴らしい内容で優勝。2回戦でリリ・ネイルン(イギリス)を送襟絞「一本」、準々決勝で選抜体重別王者の髙野綺海(日本エースサポート)を巴投「技有」の優勢で破ると、以後はほぼ「秒殺」。準決勝は階級きってのパワー派エテリ・リパルテリアニ(ジョージア)を32秒右大外刈「一本」に沈め、決勝は前戦でライバルのジェシカ・クリムカイト(カナダ)を破ったジェシカ・リマ(ブラジル)を55秒右大外刈「一本」で一蹴。格の違いを見せつけて、グランドスラム大会8度目の優勝を飾った。戦後は「今日勝てたことは(パリ五輪出場に)大きな意味がある。東京の無念は、パリの金メダルで晴らす」と充実の表情だった。
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