取材・文:古田英毅
写真:坂口美貴・古田英毅
【準決勝まで】
第1シードの鎌倉啓太郎(専修大1年)が他を圧する強さで決勝に駒を進めた。誰もがその長い腕に背中を掴まれること、そして得意の隅返で放られることを徹底警戒しながら、予想以上の「長さ」に間合いを誤り、そして練り上げられた手順の濃さに対応出来ず、次々に沈んだ。得意の隅返を単なるフィニッシュではなく「作り」のツールとしても存分に使い、この技の帰結である寝勝負も専門職レベル。入口から出口まで、柔道が論理的に組み立てられていた。
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